米大手ベンチャーキャピタルKleiner Perkins Caufield & Byers(KPCB)のパートナー、メアリー・ミーカー氏は6月1日(現地時間)、毎年恒例のネット予測レポート「INTERNET TRENDS」の2016年版を米Re/code主催のカンファレンス「Code Conference」で発表した。213ページに上るこのレポートのスライドがPDFで公開された。
同氏は、インターネットやスマートフォンの成長速度が減速していくことや動画の成長などについて、具体的な数値を上げて説明した。
ミーカー氏は、音声検索についてかなりの時間を割いて説明した。同氏によると、Google音声検索や米Amazon.comが2015年に発売した音声パーソナルアシスタント「Alexa」搭載のガジェット「Amazon Echo」の普及などにより、音声による端末とのやり取りが急成長しているという。
同氏が紹介したConsumer Intelligence Research Partners(CIRP)の資料によると、Amazon Echoは2016年3月末時点で400万台売れたという。これは、米国のAmazonユーザーの5%に当たる。
米Googleも年内にAmazon Echoのような音声入力可能なホームアシスタント端末「Google Home」を発売する計画だ。
ユーザーが音声入力を抵抗なく利用するようになるには、認識の正確さと反応の速さが不可欠だ。Googleの「Word Accuracy Rates」は2013年では80%以下だったものが、2016年には90%を超えたという(スライドの119ページ)。
2015年5月の時点で、Windows 10のタスクバーからの検索の25%は音声によるもので、米国でのモバイルGoogle検索の5回に1回は音声によるものだった(スライドの125ページ)。
同氏は、2020年までにはWeb検索全体に占める音声による検索が50%を超えるという予測を紹介した。
ミーカー氏のリポートのスライドはこちらでも閲覧できる。
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