ソフトバンクグループは6月21日、代表取締役副社長のニケシュ・アローラ氏が代表取締役と取締役を任期満了に伴い退任すると発表した。アローラ氏は同社の持ち株を孫正義社長に売却し、向こう1年間はアドバイザーとして業務にかかわる。
この発表後、アローラ氏は自身のTwitterで大量にツイートしている。多くはフォロワーからの質問や激励に対する答えだ。その中の幾つかを紹介する。
「マサ(孫氏のこと)はあと5〜10年CEOを続けるつもりで、私はそれを尊重する。ソフトバンクでは多くを学んだ。取締役会の審査後、clean chit(インドで、警察当局が容疑者に与える無罪証明のこと)を受け取った。次に向かう時だ」。別のツイートでclean chitの意味を問われ、「つまり、取締役会は慎重に検討した結果、私を解任したということだ」と答えている。(ツイート)
「悲しんではいない。多くを学んだ。今はマサと夕食の席で将来について語り合っている。」(別のツイートでディナーは寿司であることが分かった。)(ツイート)
(新興企業、特にインドの企業に対するソフトバンクの出資計画に影響しないのかという質問に)「あと1年はサポートするつもりで、アドバイザーとして留まる。」インド企業への出資についての懸念のツイートが多いが、アローラ氏は「マサと私は今でもお互いを敬愛している。私が出資した企業は今後も支援していく」としている。(ツイート)
「次は何をするのか」という質問に「そんなに急かさないで。じっくり決める。」(ツイート)
(同氏が会長を務める)ヤフージャパンについてどう思うかという質問に「YJ!を愛している。宮坂サンは素晴らしい。彼が私を必要とすればいつでも力になる」(ツイート)
インドに帰るのかという質問に、カリフォルニアに留まると答えた。(ツイート)
孫氏は明確にあなたを後継者としていたのに、なぜ心変わりしたのか?という質問に「われわれはお互いを敬愛している。会社経営はドラッグのようなものだし、良い影響も与えるし、レーゾンデートル(存在理由)でもある。退任するには準備が必要だ」(ツイート)
日本時間の11時ごろのツイートで「東京ではもう寝る時間だ。長い1日だった。明日のソフトバンクの株主総会で登壇する予定だ」(ツイート)
あと10年もCEOを続けられるほど自分が若いと言うなら、正義氏はなぜあなたを副社長に迎えたのか、という問いに「時間が経って心変わりすることはある。彼が作り上げたものは彼のアイデンティティと密接に結びついている」(ツイート)
ソフトバンクは22日午前10時からこちらのWebサイトで株主総会をライブ中継する計画だ。
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