米Googleは9月27日(現地時間)、世界中の人々をネットに接続するという目標の一環として、インドでの幾つかの取り組みについて発表した。そのうちの幾つかは、将来的にはインド以外でも利用できるようになる見込みだ。
「YouTube Go」は、劣悪なネット環境でもYouTubeを快適に視聴できるようにすることを目的に、ゼロから構築した新しいAndroidアプリ。まずはインドで提供を開始する。
ネットに接続できる間に見たい動画を選び、解像度を選んで再生あるいは端末にダウンロードできる。保存した動画をBluetooth経由で(つまりネット環境なしに)他の端末に転送する機能も搭載する。
「Google Station」は、公共の場に簡単に無料のWi-Fiホットスポットを設置するためのパートナー向けサービス。公共交通機関などの施設に、Wi-Fiゾーン開設に必要なソフトウェアやハードウェアについてのガイダンスを提供する。
同社は2015年9月にインドの国鉄であるIndian Railwaysとその傘下の通信事業者RailTelとの提携でインドの400駅で無料のWi-Fiを提供する計画を発表しており、既に50以上の駅で設置済みだ。
モバイル版のWebブラウザ「Chrome」とアプリストア「Google Play」でも、劣悪なネット環境でも利用しやすくする新機能を追加した。
Chromeに2014年に追加された「データセーバー」モードで動画フォーマットの「MP4」をサポートする。これにより、動画データを最高67%削減できるという。
Android版Chromeではさらに、Webページ、動画、音楽、画像を手軽に端末に保存できるダウンロード機能が使えるようになる。Chromeに新しい「Downloads」タブが表示されるようになり、これをタップするだけでダウンロードし、オフラインでも表示できる。ダウンロードしている最中にオフラインになっても、次にネットに接続したときにダウンロードが自動的に再開される。
Google Playでは、Wi-Fi接続中にアプリストアのデータの多くをプリロードしておくことで表示した際に弱い回線でも快適にブラウジングできるようにした。また、アプリダウンロードの際に「Wi-Fiになるまでダウンロードを待つ」オプションを選択すれば、Wi-Fiに接続したときに自動的にアプリをダウンロードする。
この他、「Googleアシスタント」を使えるメッセージングアプリ「Allo」のヒンディー対応や「Google News」のライトモードなども発表された。
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