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森博嗣のミステリー小説「すべてがFになる」の犀川創平がbotに

» 2016年10月16日 12時24分 公開
[太田智美ITmedia]

 森博嗣のミステリー小説「すべてがFになる」の主人公「犀川創平」(さいかわそうへい)のTwitter botが10月15日登場した。犀川創平は、会議が大嫌いで研究一筋の国立N大学工学部の助教授。@SAIKAWA_AIにメンションを送ると、犀川創平らしいメッセージを返す。


すべてがFになる

 犀川創平botは、小説の会話文を機械に読み込ませ、犀川創平の発言を学習。ユーザーローカルの「人工知能会話エンジン」を用いて、犀川創平が言いそうな言葉を自動で返す。

 「犀川先生はAIですか?」「犀川先生は AIでしょうか?」「犀川助教授は AIになったんですか?」といった語尾などの揺らぎは、「ゆらぎフィルタ」により同一の質問と認識。言葉の揺らぎを学習することで、質問の意図が分からない場合にもそれらしい答えを提供するとしている。



 また、botアカウントから毎日手動で出題される問いに答えると、botが自動で評価するといった機能も。評価は4段階で、事前に用意されたキーワードと照らし合わせ模範解答に近ければ得点が高い。


すべてがFになる

 この取り組みは、10月18日に発売する森博嗣「Wシリーズ」を記念して講談社が実施するキャンペーン。10月15日〜11月15日の期間限定で実施される。

太田智美

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