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「人工知能がお勧めする記事」はクリック率3倍に Webコンテンツの意味を理解するAI、アドネットワークに応用

» 2017年01月26日 16時34分 公開
[ITmedia]

 ベンチャー企業のスリーアイズ(東京都台東区)は1月26日、人工知能(AI)を用いて適した広告やコンテンツを表示するというアドネットワークサービス「CANDY」を発売した。NECパーソナルコンピュータらが開発したAI技術の活用で、従来のレコメンド方式のコンテンツ表示と比べてクリック率が約3倍に向上したという。

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 活用したAI技術は、Web上にある大量の日本語コンテンツをAIに機械学習させて“知識辞書”を構築し、話の内容や意味を理解させる仕組み。例えば「花園」という単語は「花を植えてある庭園」を意味するが、ラグビー場の呼称としても一般的に使われていること――などを理解できるという。

 新アドネットワークサービスは、例えばスポーツ関連のコンテンツなら「競技名」「チーム名」「リーグ名」といった関連から意味を解釈し、読者がその時見ている記事内容と関連性の高いコンテンツや商品広告などを自動で選出してレコメンド表示する。従来のCookieベースのレコメンデーションと違い、その時見ている記事と近しいコンテンツを表示するため、高いクリック率が期待できるという。

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 実用化に先立ち、大手Webニュースサイトで関連記事クリック率の比較テストを実施。同じページビューに対して「AIに選ばせた記事」「AIを使わなかった記事」のクリック率を比べたところ、AIが選んだ場合のクリック率が約3倍になったという。物販広告バナーを用いた別の実験でも、AIの活用で平均購入率が3%以上向上したとしている。

 NECパーソナルコンピュータは今後、同社のニュースアプリ「My Time Line」で、このAI技術の次世代版を採用する予定。これまで以上にパーソナライズした情報発信を目指すという。

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