米Microsoftは5月11日(現地時間)、米ワシントン州シアトルで開催の年次開発者会議「Build 2017」で、今秋の「Windows 10」の9月のアップデート「Fall Creators Update」で追加予定の「Microsoft Graph」の新機能、「OneDrive Files On-Demand」「Timeline」「Cloud-powered Clipboard」を発表した。
Microsoft Graphは、iOSとAndroidを含むユーザーが使うすべての端末を“グラフ”内でシームレスに繋げる取り組みだ。
「OneDrive Files On-Demand」により、OneDriveをインストールしてあるPC、タブレット、スマートフォン(Windows/iOS/Android)で意識的に同期しなくてもファイルをシームレスに共有できる。
すべてのファイルが「ファイルエクスプローラー」に表示され、オンライン状態であればどこにあるファイルかを意識せずに選択することで(OneDrive上にある場合はファイルをダウンロードして)開き、編集・保存できる。
ファイルエクスプローラーに新たに「Status」という項目が追加され、ここでファイルの状態(クラウド上にあるのか、端末内にあるのかなど)を確認できる。
公式ブログによると、Files On-Demand機能は「個人用と仕事用のOneDriveおよび、SharePoint Onlineのチームサイトで稼働」し、ファイルエクスプローラーからファイルを開けるという。
オフラインでも使いたいファイルやフォルダについては、右クリックして「Always keep on this device」を選ぶとオフラインでも利用できるようになる。
「Windows Timeline」は、ユーザーのすべての端末でのアクティビティを時系列で確認できる機能。Microsoft Graphに対応していれば、サードパーティー製アプリでのアクティビティもTimelineに表示される。
ユーザーはWindows設定に追加される「Phone」項目で、iOSおよびAndroid端末をMicrosoft Graphに追加できる。
「Cloud-powered Clipboard」は、端末/アプリ横断でのコピー&ペースト機能。MicrosoftのOSグループ担当副社長のジョー・ベルフィオーレ氏が基調講演で、PCの「PowerPoint」のスライドからコピーしたレストラン名を、Android端末の「Googleマップ」の検索枠にペーストして見せた。
iOS/Androidアプリへのペーストには、Microsoftのキーボードアプリ「Swiftkey」を経由する。
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