米Googleは6月1日(現地時間)、Webブラウザ「Chrome」に一定水準に届かない広告の表示を阻止する機能を2018年初旬にも追加する計画を発表した。
この広告ブロック機能はすべての広告を非表示にするのではなく、同社が昨年、FacebookやIABなどと共に設立したオンライン広告改善を目指す団体「The Coalition for Better Ads」が策定する広告基準「Better Ads Standard」を満たすものは表示する。
Better Ads Standardは、ユーザーが特に不快に感じると業界が特定した広告に関する問題を集めたもので、いきなり音が出るものや10秒以上広告が表示されて先に進めないものなど、具体例を挙げて説明している。
この基準を満たさない広告は、例えGoogleの広告ネットワークのものでも非表示にするとしている。
Googleは同日、Webサイトオーナー向けに、自分のWebサイトに不快な広告が表示されていないかどうか確認するためのツール「広告に関する問題」をリリースした。
Googleの収益のほとんどは広告収入だ。不快な広告を非表示にし、ユーザーに役立つ広告だけを表示することで、結果的にユーザーがすべての広告をブロックしようとする広告ブロックツールを使うことを回避できるかもしれない。
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