「コンテンツ東京2017 VR・ARワールド」(東京ビッグサイト、6月30日まで)のとあるブースの一角で、記者はイラスト入りのVR(仮想現実)ゴーグルを見つけた。それはもうかわいかった。思わず手に取ると「そのゴーグル、恐竜の剥製を内側からのぞけるんですよ」とブース担当者に話しかけられた。どんなゴーグルなのか。
ゴーグルの名前は「おウチで科博」(税込1296円)。折り畳み式のVRゴーグル「ハコスコ」と国立科学博物館(東京都台東区)がコラボレーションしたものだ。同製品を展示していた太陽企画の及川雅昭さんは「これさえあれば、家でも国立科学博物館を楽しめる」と話す。
ゴーグルをかけると、国立科学博物館(東京都台東区)の日本館、地球館の360度映像が目に飛び込んでくる。着けたまま歩き回ると、実際に博物館にいるかのように、次々と展示物が現れる。
記者が特に驚いたのは「恐竜の剥製」。トリケラトプスやティラノサウルスの剥製を、腹の中に入って仰ぎ見ることも可能だ。
「国立科学博物館といえば、修学旅行の定番スポット。だが実際には1〜2時間程度しか時間がなく、じっくり見られないという声も多い。VRゴーグルを使えば、見逃した分以上に楽しめる」(及川さん)。
「おウチで科博」は、国立科学博物館内のミュージアムショップなどで購入できる。無料の体験版も、ハコスコのWebサイトからダウンロードが可能だ。
今後は、国立天文台(NAOJ)とのコラボも予定。同様のVRゴーグル「おウチでNAOJ(仮)」を開発し、2017年内の発売を目指すとしている。
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