米Intelは7月20日(現地時間)、ディープラーニングなどの機械学習に特化したスティック形状のUSB端末「Movidius Neural Compute Stick」を発売した。ドローンなど小型デバイス向けのディープラーニングによる画像処理をPCで調整できるほか、PC上での機械学習の処理速度を上げるのにも使える。価格は79ドル。
内部にVPU「Myriad 2」を搭載する。VPU(Vision Processing Unit)とは、画像処理系の機械学習向けSoCだ。Myriad 2は、1ワットの電力供給で100ギガフロップス(GFLOPS)以上の計算を行えるという。
Myriad 2は、中国DJI製のドローンなどに採用されている。Movidius Neural Compute StickをPCにUSB接続すれば、そのようなオンボードのMyriad 2で実行するためのアプリケーションを、PC上でチューニングできる。
また、既存のコンピューティングプラットフォームに接続することで外付けの機械学習アクセラレータとしても使える。
Movidius Neural Compute StickとMyriad 2を開発する米Movidiusは、2006年に設立したコンピュータビジョン向けプロセッサを手掛けるベンチャー企業。16年9月に米Intelが買収し、子会社となった。
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