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» 2017年09月02日 08時45分 公開

明日から使えるITトリビア:どっちが正しい? “SDメモリカード/SDメモリーカード”論争に終止符を打つ (2/2)

[村上万純,ITmedia]
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結局どちらが正しいのか?

 まず、SDカードを共同開発した3社で表記を統一するようなことはあるのか。各社の広報に聞いてみたが、回答は三者三様だった。

SD SDアソシエーションの公式サイト

東芝メモリ広報 当社では、メモリ関係の製品については表記を「メモリ」で統一しているため、「SDメモリカード」としています。4月に発足したばかりの当社の名称も「東芝メモリ株式会社」となっています。

パナソニック広報 弊社では「SDメモリーカード」を使用しています。

ウエスタンデジタルジャパン広報 (傘下の)サンディスクに聞いたところ、「SDメモリカード」「SDメモリーカード」のどちらでも問題ないそうです。社内では「SDメモリーカード」を使っているそうで、多くのメディアもそちらを使っているとのことです。

 まとめると、以下のようになる。規格の正式名称である音引きの「メモリー」の方が多い。

  • 東芝→メモリ
  • パナソニック→メモリー
  • ウエスタンデジタル→どちらでも可(社内はメモリー)

 では、SDアソシエーションはどうか。

SDアソシエーション広報 日本語の場合は、基本的に「SDメモリカード」としておりますが、各社で音引きありなし表記が混在していると認識しています。

 SDアソシエーションの基本表記は全て英語で「SD Memory Card」と規定しているだけなので、日本語表記については特に厳しく規制していません。

 ということで、SDアソシエーションは「日本語表記については特に厳しく決めていない」としながらも、音引きなしの「SDメモリカード」という回答だった。

 これまで、英文サイトにある「SD Memory Card」を翻訳する過程で表記の揺れが生じてきたことが予想され、先述したように、SDアソシエーションやパナソニックは「日本語表記については特に決まりはない」というスタンスだ。

 東芝は、東芝メモリの売却先を米ウエスタンデジタルがつくる新連合に切り替える方向で最終調整に入ったと報じられたが、これによって「メモリ」表記を変更することもないだろう。

 多数決では決着がつかない結果となったが、規格の正式名称である「SDメモリーカード」にならうのが妥当だろうか。

 今回の件に限らず、外資系企業の製品やサービスを国内で展開するときは、“アルファベットの大文字小文字問題”も生じる。

 「iPhone 4S」と「iPhone 4s」。「YOGA BOOK」と「Yoga Book」。編集部は今日も悩んでいる。

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