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Oculus、スタンドアロンVR HMD「Oculus Go」を199ドルで発売へ 「Santa Cruz」の進捗も

» 2017年10月12日 07時22分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebook傘下のOculus VRは10月11日(現地時間)、サンノゼで開催の年次開発者会議「Oculus Connect」で、PCもスマートフォンも不要なスタンドアロン式のVR HMD「Oculus Go」を発表した。2018年初頭に199ドル(約2万円)で発売する計画だ。

 go 1 「Oculus Go」

 機能的には韓国Samsung Electronicsの「Gear VR」(初代は99ドル、コントローラ付きの現行製品は130ドル)とほぼ同じで、“スマートフォン不要のGear VR”とみてよさそうだ。Gear VR向けに開発したアプリやコンテンツをそのまま利用できる。片手で持つコントローラ付きだ。

 go 3 コントローラは片手持ち

 Gear VRはオーディオはスマートフォンのものをイヤフォンを接続して流用するが、Oculus Goには耳の近くにスピーカーがあり、これがオーディオ出力になる。3.5ミリのオーディオジャックもある。

 go 2 スピーカー内蔵

 LEDディスプレイの解像度はOculus Rift(2160×1200ピクセル)より少し高い2560×1440ピクセル。米Googleの「Daydream」のように表面は布だ。具体的な重さは示されなかったが、“超軽い”という。

 Oculus Riftとの大きな違いは、Gear VR同様にヘッドセットあるいはコントローラーのポジショントラッキング機能はなく、ヘッドトラッキングのみである点だ。

 同社はまた、昨年のOculus Connectで発表した「Santa Cruz」の進捗についても説明した。Santa Cruzはコントローラのポジショントラッキングも可能な完全なスタンドアロンヘッドセット。ヘッドセットやコントローラに搭載したカメラやセンサーを使うポジショントラッキング「Inside-out」方式を採用することで、外部センサーなしでOculus Riftのような体験を可能にする。

 go 4 デモ動画ではボールを放り上げる動作がほぼレイテンシーなしでVR化されている

 Santa Cruzの開発者版は2018年中にリリースの見込み。製品版は2018年末か2019年になるようだ。


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