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子どもだけではもったいない! プログラミングの考え方を学べる「レゴ BOOST」に挑戦(3/3 ページ)

» 2018年04月06日 12時56分 公開
[山本敦ITmedia]
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直感的にプログラミングが学べる

 プログラミングは、画面に表示されるブロック図をつなげていく感覚。画面に表示される手引きに従ってブロックをつなげると、ビークルが前後左右に進んだり、その場でぐるぐると回転する動き伴うコマンドを実行できる。当然、ソースコードをタイピングする必要はまったくない。

ビークルの先頭にセンサー。ヒトを検知してビークルがストップするようなプログラムが作れる
ビークルの背中にあるボタンを押すとBluetoothの通信がスタートしてiPadと接続できるようになる
プログラミングは画面の中でブロック図をつなげていくような感覚で、ソースコードの知識がなくても簡単に組める

 でも、プログラムに間違いがあるとブロックは動かない。プログラミングとはコマンドを1つずつ正確に、理論立てながら組み上げていく作業であることが、子ども心に深く染みこむような直感的なインタフェースに仕上がっていると感じた。コマンドが完成したら、画面の「プレイ」アイコンを押すとビークルが思い通りに動く。その様子を見て、心地よい達成感に満たされた。

ビークルをスタートさせて前後左右に動かしたり、障害物を見つけて警笛を鳴らすプログラムなどが用意されている

 ビークルの場合はパッケージに同梱されているプレイマットを使えば、1つのプログラムに対してビークルが1マス動く範囲が視覚的にも分かりやすくなる。タブレットの消音を解除し、アプリの設定メニューから効果音を出すように設定しておけば、ビークルから鳴き声のような効果音が聞こえてくる。音はレゴブロック本体からではなく、モバイル端末側から聞こえる仕組みだ。待機中もモーターの音がとても静かなことに驚いた。

ネコやロボットなど、最初からアプリに収録されているメニューは5種類

 カラー&距離センサーで障害物を検知したらビークルの動きが止まるというプログラムも入力してみる。初めに作ったヒトを置いてプログラムを正しく入力すればしっかり止まってくれた。

「レゴ BOOST」の初級メニュー「ゲット・スターテッドビークル」を動かす

 レゴ BOOSTの登竜門である「ゲット・スターテッドビークル」の一連のプログラムは、ゆっくり作業しても20〜30分ほどで完了した。また機会をあらためてほかのオブジェも作ってみようと思う。

新しいオブジェクトとプログラミングのお題も今後続々とアプリに追加されるようだ

 レゴ BOOSTが使っているプログラミング言語についてレゴに問い合わせてみたところ、「非公開」という回答だった。プログラムを作ってレゴを動かせるのはアプリ経由のみなので、詳細をカスタマイズしたり、ソースコードを見ながらディティールをいじることはできない。プログラミングの中上級者が自分で遊ぶのには物足りなく感じられてしまうかもしれないが、小さな子どもがいる家庭はぜひ本製品の魅力で子どもの“やる気”を喚起してほしい。

 なにより休日に親子一緒に遊びながらプログラミングを学ぶためのアイテムにも最適だ。筆者も今回はとてもいい衝動買いができたと満足している。仕事の合間の楽しみがまた1つ増え、これから慌ただしくなりそうだ。

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