スパコン「暁光」撤去へ 20ペタFLOP達成、世界3位相当の性能
スーパーコンピュータのシステム開発などを手掛けるExaScaler(東京都千代田区)は4月13日、大規模液浸型スーパーコンピュータ「暁光」(ぎょうこう)を、設置先の海洋研究開発機構(JAMSTEC)から撤去することを発表した。暁光は、ベンチャー企業のPEZY Computing(千代田区)との共同開発で、実行性能で世界3位相当(17年12月時点)を達成していた。
ExaScalerは、科学技術振興機構(JST)から支援を受け、「磁界結合DRAM・インタフェースを用いた大規模省電力スーパーコンピュータ」の開発を進めていたが、JSTが当初の計画との差異などを理由に計画中止を決めた。決定に伴い、ExaScalerは、JAMSTECから賃貸借契約解除通知を4月12日付で受領したという。
ExaScalerは「可及的速やかに暁光の運用を停止し、撤去、現状復帰工事に着手する」と発表。早期の運用再開に向け、移設場所の確保などに尽力するとしている。
暁光は、17年12月に実行性能で約20ペタFLOPS、電力効率で1ワット当たり約16GFLOPSを達成。年に2回発表されるスーパーコンピュータのシステムランキング「TOP500」(17年11月時点)での順位で世界3位、電力効率のランキングである「Green500」(17年11月時点)での順位で世界4位に相当していた。
スーパーコンピュータの開発事業を巡っては17年12月、PEZY Computingの社長が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成金をだまし取った疑いで、東京地検に逮捕された。同社は助成金の一部など約9億4000万円を返還している。
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