米Googleは過去10年、新しいメッセージングサービスを立ち上げては終了してきた(その主な経緯は記事末の「関連記事」を参照されたい)。同社は昨年5月にリリースしたメッセージングアプリ「Allo」の開発を停止していると、同社幹部のアニル・サバルワル氏が米Vergeが4月19日に公開した記事で語った。
この記事は、Googleが現在、RCS(Rich Communication Service)ベースの新たなメッセージングサービス「Chat」に取り組んでいることを紹介するものだ。Googleは、RCSの「Universal Profile」に基づくChatで、Android端末でのSMSに代わるデフォルトのメッセージングサービスを目指す。
Chatは独立したアプリになるのではなく、Googleのメッセージングアプリ「Androidメッセージ」の一部になるという。
RCSは、SMSやMMSなどの現在のメッセージングサービスに代わる次世代コミュニケーションサービス。携帯電話事業者の業界団体GSM Association(GSMA)が2007年から取り組んでいる。ビデオ通話やグループチャットが可能で、キャリア間での互換性があることが特徴だ。GoogleはRCSの普及に努めており、Androidメッセージは既にRCSをサポートしている。
日本のNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクが5月から提供する「+メッセージ」もRCSに準拠するサービスだ。
GoogleがChatを普及させるには、キャリアや端末メーカーの協力が必要だ。Chatのプロジェクトを統括するサバルワル氏は、具体的な立ち上げ時期は明らかにしていないが、「来年半ばにはChatを一部の地域のユーザーが利用できるようになる」と語った。
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