米国で大きな影響力を持つと言われる非営利の消費者団体が発行する情報誌「Consumer Reports」(以下「CR」)は5月30日(現地時間)、米Teslaが昨年7月から納車している新電気自動車「Model 3」を、「recommended(お勧め)」に認定したと発表した。
CRは、5月21日に最初の製品レビューを公開した段階では、ブレーキングなどの複数の問題を指摘し、お勧めできないとした。
これに対し、Teslaのイーロン・マスクCEOが直接CRの自動車テスト部門ディレクター、ジェイク・フィッシャー氏に連絡し、指摘に感謝して改善を約束した。
最も問題とされていたブレーキを踏んでから停止するまでの距離は、OTA(ネットワーク経由のアップデート)で改善した。最初のテストでは時速約97キロでの停止距離は約46メートルで、「Ford F-150」より約2メートル長かった。アップデート後は約41メートルになった。
ハードの修正が必要な「風音」が大きい問題は、窓ガラスを修正することで改善した。
タッチスクリーン式の操作パネルについても改善されたが、CRはさらなる改善を期待するとしている。
CRのフィッシャー氏は、「CRで19年、1000台以上の車をテストしてきたが、OTAで性能が改善されるのは初めて見た」と語った。今後も調査を続け、スコアに反映させていくとしている。
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