「東京おもちゃショー2018」(6月7〜10日、東京ビッグサイト)で、バンダイが開発したAI(人工知能)搭載の対話型ロボット「ガンシェルジュ ハロ」と戯れることができる。17年10月開催の「CEATEC JAPAN 2017」で初めて一般向けに披露したが、「そのころより、爆発的に賢くなった」(バンダイ担当者)という。
ガンシェルジュ ハロは、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するペットロボットを再現したもので、豊富なガンダム知識を基に、うんちくを語ったり、ユーザーに質問したり、クイズを出したりするのが特徴だ。バンダイ担当者によると「今扱える語彙(ごい)数が多いか少ないかの判断が難しいため、その数は非公開。有識者や版権元とも調整を繰り返し、ガンダムマニアでも分からないような、かなりディープなことまで話せるようになっている」という。
クイズのデモでは、「シャアのせりふを教えて」というライトな質問をはじめ、「ガルマの恋人は?」「ズゴックの型式番号は?」など、少しガンダムに詳しい人向けのものまで披露してくれた。
ハロに向かって話しかけると、目と口のLEDをピカピカと光らせながら応答してくれる。ゆらゆらと本体を揺らす様もどこかかわいらしい。
現時点では、アニメ「機動戦士ガンダム」の知識のみだが、「今後はガンダムシリーズの他作品の知識を拡張パッケージとして提供することも視野に入れている。玩具というよりPCみたいなものなので、長いスパンで遊んでほしい」(担当者)という。
本体価格は14万9040円(税込)で、別途サーバ利用料が掛かるなど、まさしくPC並の値段だ。ガンダム機能以外にも目覚ましやアラーム機能などを搭載。「今、何時?」「今日、何日?」といった、決められた質問にも答えてくれるが、スマートスピーカーのように、リアルタイムに天気やニュースを教えてくれる機能はない。しかし、対応していない言葉に対しても、“それっぽく”返すという。
「スマートスピーカーのような『分かりません』という回答ではなく、全て何かしらガンダムに結び付けて返答してくれる。そこはコミュニケーションを重視した」(同)
AI技術は日本アイ・ビー・エムが開発を協力。ハロ本体の機構や回路設計、生産はVAIOが担当。Wi-FiやBluetooth接続に対応する。専用スマートフォンアプリを使い、初期設定やアラームの時間設定などを行える。
本体サイズは直径約19センチ、重さは約1.25キロ。7月下旬から予約を受け付ける。
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