ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

「ゲーム用語が分からなかった」 タニタのゲーム業界進出、責任者は“ゲーム初心者”だった(3/4 ページ)

» 2018年06月15日 07時00分 公開
[片渕陽平ITmedia]

 現時点では“設計図”の段階だが、新型のツインスティックは基部の構造を強化し、「ねじり」や「加重」に対する耐久性を確保する。約10年前にセガが発売した前モデル「ツインスティックEX」では、スティックを倒せる角度(傾斜可能角度)は4度までだったが、新型は基部を強化したことで、アーケード版と同じ8度に。ユーザーがメンテナンスをしやすいように、本体内の配線レイアウトがシンプルな構造を採用する考えだ。

photo ツインスティックVTXのイメージ

 こうした仕様が決まり、クラウドファンディングのプロジェクトが始動したのが6月8日。その間、ファンからは「頑張ってください」「待っています」といった温かい励ましがあった。「モノづくりは、こんなにやることがあるのかと感じた。1人では出来なかった」と久保さん。ファンの声援を受け、外部メーカーと連携していく中で「1つのモノができていくのを感じた」(久保さん)。

 バーチャロンも「だいぶ得意になった」。いつの間にか、久保さんの生活にバーチャロンが組み込まれていた。「だいたい2本の棒が立っていると、ツインスティックに見える。この間隔だと近すぎる、傾斜角はもう少しほしい……などと考えてしまう。楽しみながら取り組んでいたのだと思う」

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.