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ボーズが作った“眠り”をサポートするイヤフォン「sleepbuds」を体験した(4/4 ページ)

» 2018年07月11日 13時21分 公開
[山本敦ITmedia]
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 Bose sleepbudsのようにボーズの得意な「音」を軸にした新カテゴリーの製品として、マレスカ氏はほかにも今年の3月にコンセプトを発表した「Bose AR」を挙げた。一般的にスマートグラスといえばビジュアル情報によってユーザーの体験を拡張するためのデバイスだとされているが、Bose ARでは「Audio Augmented Reality」、つまり「音による拡張現実」という独自のコンセプトをベースにしている。メガネやヘルメットなどに立体サウンドを再現するスピーカーユニットを内蔵し、ユーザーが目で見ている情報を音によって拡張する製品と、これを活用するためのプラットフォームを、今ボーズは実現しようとしている。19年の年初にはより具体的な発表がありそうだ。

Bose AR搭載メガネのプロトタイプ

 また、今後はGoogleやAmazonなどIT分野のパートナーとも積極的に連携しながら「AIとオーディオの融合」にも注力していきたいとマレスカ氏は抱負を語ってくれた。アメリカでも人気の「Bose SoundWear companion speaker」のようなウェアラブルスピーカーをいち早く商品化して発売したボーズの“スピード感”にも期待したい。

 今回、ボーズが新たに開発したBose sleepbudsと新技術の「ノイズマスキングテクノロジー」は、都市部に暮らす日本人にも魅力的なものに感じられるだろうし、きっと受け入れられると思う。ただ、前提としてその効果をしっかりとユーザーに体験してもらえる場が必要だ。あるいは寝具メーカーやウェルネス製品のブランドとパートナーシップを組んで販売したり、ホテルやリラグゼーション施設に設置するのも効果的かもしれない。今後「進化するボーズ」のイメージをアピールするため、Bose sleepbudsは重要な足がかりになるだろう。

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