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スマホで商品を撮影、アレルギー情報など表示 ゴディバで実証実験

» 2018年07月31日 13時52分 公開
[ITmedia]
photo 実験の様子

 日立ソリューションズは7月31日、ゴディバ ジャパンの店舗で、スタッフがスマートフォンで商品パッケージを撮影すると、商品の情報がアプリ画面上に表示される実証実験を実施したと発表した。接客しているスタッフが、アレルギーに関わる材料が入っていないかを確認したり、顧客から要望があった商品が品切れでも類似商品を探したりしやすくした。

 日本マイクロソフトのAIサービス「Cognitive Services」の画像認識機能と、クラウド型業務アプリケーション「Dynamics 365」を活用した。スマホで撮影した商品パッケージからAI(人工知能)が商品を特定し、Dynamics 365のデータベースに登録している商品情報をアプリに表示する。

 AIの機械学習には、1商品につき10枚程度の画像を使うなどし、導入コストを削減、期間を短縮。Cognitive ServicesとDynamics 365の連携や、アプリ画面に情報をスムーズに表示させるチューニングなどは、日立ソリューションズが担当した。

 実験は5月7日〜6月15日、ゴディバ ジャパンの店舗で実施。店舗スタッフが定番商品や期間限定商品のパッケージを撮影し、商品の詳細情報が正確にアプリに表示されるかを確認した。

photo 画像認識から商品情報表示までの流れ

 実験に参加した店舗スタッフからは、「商品パッケージを持参して同じ商品や類似商品を買い求める客もいるため、パッケージの写真から入っていた商品がすぐに分かるとサービス向上につながる」といった感想が寄せられたという。結果を踏まえ、日立ソリューションズは今後さまざまなサービスに同様の技術を活用するとしている。

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