先日、「Oculus Go」でバーチャル編集会議をしたら会話が弾んで面白かった、という記事を書いた。3Dアバターになって顔を突き合わせるので、会議中にPCで内職するなんてことはできない。自分の声がバーチャル空間で響く感覚が新鮮なのか、全員が積極的に会話に参加する。
「せっかくみんなOculus Goを持ってるんだから、何か記事書こうよ」
「どんな面白い使い方があるかな」
「Netflixとか動画を見るのが迫力あってお勧め」
「じゃあ私は釣り記事でも書くかな」
「え……」
記者の何気ないひと言で、会話の流れが止まる。Webメディアの記者が「釣り記事を書きたい」とは何事かと思われたのかもしれないが、私が書きたいのは「釣り」の記事だ。英語でいうとfishing。「フィッシング記事を書きたい」と言うとより悪質な感じになってしまうので口には出していない。
Oculus Goにはさまざまなアプリがある。Netflixを使えばドラマや映画を大迫力の画面で視聴できるし、DMMのアダルト動画も根強い人気がある。動画プレーヤーとしての需要は高い。
読書をしたり、世界中のきれいな自然の景色を眺めたりもできる。そして、VRの醍醐味(だいごみ)といえばやはりゲームだ。ジェットコースター、シューティング、リズムアクションなど、360度の画面で囲まれると、どの作品も実際にゲームの世界に入り込んだような錯覚に陥る。これは実際に体験してみないと分からない感覚だろう。
しかし、Oculus Goといえば「これだ!」というキラーコンテンツを挙げて人に勧めるのがなかなか難しい。「VRに興味はあるけど高額な機材をそろえるのはちょっと……」と考えるVR初心者には、2万円台で買えるOculus Goがぴったりなのだが、「取りあえず、これをやれば面白さが分かるよ」といえる万人受けするアプリがなかなか決めがたいのだ。
既にOculus Goを持っている人は、やはりNetflixなど動画プレーヤーとしての利用を勧めてくる。「映画館に行かずとも、大型スクリーンで迫力のある視聴体験ができる」といううたい文句は、VRになじみがない人にも分かりやすい。あとは「Oculus Rooms」などのソーシャルアプリ。その場にいるように会話できる感覚が味わえるため、「VR空間は人と交流してこそ、その真価が発揮される」という主張も良く分かる。
しかし、私はあえて釣りを勧めたい。「VRといえば釣りだろう」とさえ思っている。
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