非営利団体の狭域防災情報サービス協議会(さいたま市)は9月9日、北海道胆振(いぶり)東部地震で特に被害の大きかった厚真川周辺地区の状況を、俯瞰(ふかん)して把握できる「被災状況マップ」を公開した。同団体は、「被災状況マップを用いることで被災地域に詳しくない外部の救援チームでも災害の規模や影響を素早く把握し、効率的な救援活動につなげられる」としている。
災害発生前後の厚真川地区の空中写真をスワイプで比較できる「発災前後画像スワイプマップ」と、災害後の空中写真から斜面崩壊地を独自に判読、推定し、被災前の建物枠データを重ね合わせた「推定被災建物&住所リスト」の2種類を公開している。
空中写真には、国土地理院が地図と位置ズレがないように作成している「電子国土基本図(オルソ画像)」を利用。建物枠データはNTT空間情報から取得している。
同団体は、「一人でも多くの命を救うための救援活動の支援を目的としている」とした上で、追加情報が入り次第順次更新するとしている。
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