「Echo Show」は10.1型(HD解像度)の液晶タッチパネルスクリーンを搭載するスマートスピーカーだ。価格は2万7980円(税込)。今年の7月に発売されたスクリーン搭載スマートスピーカー「Echo Spot」の兄貴分になる。入力された操作に対して音声と視覚情報で答えを返してくる。天気やWebニュースの検索だけでなく、Amazonでのネットショッピングにも活用できる幅は広い。
スピーカーシステムは2インチのネオジウムドライバー搭載フルレンジ2基とパッシブラジエーター。こちらもドルビープロセッシングによって広めのリビングでも聴き応えは十分にある力強いサウンドを鳴らしていた。
フロント側には500万画素のカメラが内蔵されており、Echo Show、Echo Spot、またはAlexaアプリをインストールしたスマートフォンとハンズフリーで音声/ビデオ通話が楽しめるコミュニケーション機能がある。SilkとFirefox、2種類のWebブラウザを採用したことにより、YouTubeなどWeb動画再生の楽しみも広がった。
Echo Showは、Echo Dot、Echo Plusから少し遅れて12月12日の発売を予定しているが、その頃には「Amazonプライム・ビデオ」の視聴と音声によるコンテンツ操作も可能になるそうだ。ベッドルームや子ども部屋に置くと便利かもしれない。
スクリーン付きのスマートスピーカーを使ってみると、音声単体でのやりとりによる不便さを補う視覚情報のありがたみが分かると同時に、音声ユーザーインタフェースの利便性が一気に実感を伴ってくる。Echoシリーズを早めに買ったけれど、もうあまり使っていないという方には、ぜひEcho Show、Echo Spotを試してほしい。
現行のEchoシリーズや新しいEcho Plusにつなぎ、さらに迫力のある低音再生を肉付けできるオプションとして外付けのサブウーファー「Echo Sub」も登場する。価格は1万5980円(税込)。2台のEcho Plusによるステレオ再生環境と組み合わせれば2.1チャンネルのオーディオシステムが総額5万1940円(税込)でそろうことになる。
「Fire TV Stick 4K」は第3世代にアップグレード。「Amazonプライム・ビデオ」や「Netflix」「Hulu」に「DAZN」「dTV」といったVODコンテンツの視聴に加え、ブラウザの「Silk」と「Firefox」によるWebブラウジング、「Amazon Music」「Spotify」、各種インターネットラジオなどの音楽配信が1台でこなせるHDMI接続のストリーミングメディア端末だ。価格は6980円(税込)で、出荷開始は12月12日の予定。
パワフルな1.7GHz新プロセッサ採用によるパフォーマンスの向上に加え、4Kコンテンツではハイダイナミックレンジ規格の「HDR10」だけでなく「Dolby Vision」や新しい「HDR10+」にも対応した画期的なデバイスとなった。「Dolby Atmos」の音声ストリーミングも受けられるので、オブジェクトベースの3Dサラウンドの普及にも一役買うだろう。
Fire TV Stickとして初めてAlexaによる音声コントロールに対応したことにも注目したい。第2世代機でも音声認識リモコンによる操作は可能だったが、新製品はAlexaのプラットフォームにコネクトしている。つまり、Amazonのクラウドサービスを介してAlexa対応のオーディオやテレビなどの機器を音声で動かしたり、あるいはプライム・ビデオのコンテンツを音声で検索・再生、そして早送り・巻き戻しもできる。
「アレクサ」と発話すると、テレビに表示されているFire TV Stickの画面上部におなじみの青いライトが点灯して音声入力待機状態であることを知らせてくれる。ニュースや天気のWeb検索、Alexaのスキルを利用したスマートホーム機能もスマートスピーカーに近い感覚で使える。EchoシリーズのスマートスピーカーからFire TV Stickを操作することもできるため、例えば「アレクサ、Fire TVでアニメを探して」とスピーカーの側に話しかけてコンテンツを検索してもいい。リモコンを手に取るのも面倒なときにおすすめだ。
第2世代機のFire TV/Fire TV Stickのユーザーにも朗報がある。12月に予定されているソフトウェアアップデートにより、付属するリモコンでAlexaの音声操作が可能になるようだ。ただしプロセッサの地力が違う最新世代のモデルとは、操作への応答に多少の速度感の違いがありそうだ。
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