新製品体験会ではAlexa対応デバイスの責任者であるバイス・プレジデントのミリアム・ダニエル氏が今後の展望を語った。
欧米では既にさまざまなカテゴリーのエレクトロニクス機器に広がっている「Alexa Built-in」製品が、今後はいよいよ日本国内でも発売されることになりそうだ。ボーズのホームシアターシステムやスマートスピーカーはアナウンス済みだが、特に「BOSE SOUNDBAR 700/500」は日本で初めて発売されるAlexa搭載ホームシアターシステムとなる。またソニーネットワークコミュニケーションズが発表したスマートホームのパッケージサービス「MANOMA」のAIホームゲートウェイがAlexaに対応するなど広がりを見せつつある。こちらのサービスの詳細については機会をあらためて取材したいと思う。
テレビなど家電製品とAlexaの連携も広がっている。筆者宅のAndroid TVを搭載するソニーの「ブラビア」も、つい先日Echoスピーカーとのスキル連携が可能になった。Echoに話しかけてテレビの電源やボリューム、チャンネル変更の操作が声で動かせるので、うまく使いこなすと便利さも実感が伴う。
ハードウェアメーカーの開発者向けに公開されている「Smart Screen SDK」を使えば、将来はAlexa Built-inのテレビやタブレットもできるはずだ。壇上では初期パートナーとして、ソニーやレノボの名前が挙がった。
あるいはマイクロコントローラーユニットのAlexa Connect Kitがデベロッパー向けに公開されたことで、Alexa搭載ホームアプライアンス製品のバラエティーがさらに広がるかもしれない。米国ではAlexa Connect Kitのリファレンスデザインとして、音声で操作できるAmazonオリジナルの電子レンジ「AmazonBasics Microwave」が発表されているが、いくつかのサードパーティーもAlexa Connect Kitを活用したモノづくりに着手しているそうだ。日本にもその輪が広がることを期待したい。
Alexa搭載デバイスで使えるスキルは、Echo Showなどスクリーン搭載デバイスや、大画面エンタテインメント向けのFire TV Stick 4Kの登場によって“画面表示・タッチ操作への対応”が急速に進む。それぞれのデバイスごとに切り分けられているスキルの開発環境を、デベロッパーがよりスムーズに活用できる支援ツール「Amazon Presentation Language」も提供が始まる。JTBのオンライチケット購入サービス「JTBおでかけチケット」や、夢の街創造委員会によるフードデリバリーサービス「出前館」など、商品の内容を画面で確認しながら選べるショッピングサービスも充実していく。体験会ではリンベルショップからAlexa対応デバイスで注文を入れてAmazon Payを使って決済できるサービス連携も披露した。
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