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» 2018年11月08日 07時00分 公開

荻窪圭のデジカメレビュープラス:見た目では分からない富士フイルム「X-T3」の進化っぷり (3/5)

[荻窪圭,ITmedia]

 秒30コマは電子シャッターのみで、プリ連写も可能。

高速連写の設定。「ES」とあるのは電子シャッターのこと。電子シャッターだと秒20コマ、1.25xクロップにすると秒30コマまでいける
電子シャッターで高速連写するときは、画像サイズもMになるのが画面で分かる

 プリ連写はシャッターを半押ししている間の最後の20枚を記録してくれるもので、上記の飛ぶ猿もそれで撮影したものだ。飛んだ!と思ってからシャッターを切っても間に合うから。

 シャッタースピードは電子シャッター時は最高1/32000秒。メカシャッター時は最高1/8000秒。

 メカシャッター時は「スポーツファインダー」モードにすると、1.25xクロップで撮影できる。

スポーツファインダーモード。四角いエリアの中がクロップされる

 電子シャッター時はローリングシャッター歪みが気になるところだが、X-T2に比べると改善された。センサーの読み出し速度が速くなったからだろう。

 差は少しだし、歪みが出ることに変わりはないのだけれどもいくらか使いやすくなった。

上がX-T2、下がX-T3。電子シャッターで撮影。それぞれ異なる電車だが、踏切を通過するときの速度はだいたい同じかと

 センサー周りでもう一つ違うのはISO感度。

 X-T2はISO200が基準感度だったが、X-T3はISO160となった。

よく見るとISO感度ダイヤルに160が
いつものガスタンクをISO160で。さすがの滑らかなグラデーションと発色がすばらしい。標準ズームの18-55mmを使い広角端で(18-55mm 18mm 1/1100秒 F5.6 ISO160)

 高感度側はX-T2と同じ。標準感度でISO12800、拡張感度でISO51200まで上げられる。

ISO400からISO3200まで
ISO6400からISO51200まで。ISO25600以上は拡張感度
ISO6400で夜の東京タワー。細かいノイズは出ているが、ディテールはしっかりしていて使えるクオリティーだ(18-55mm 18mm 1/28秒 F3.2 ISO6400)

 で、春に出たフラッグシップ機X-H1で初搭載されたからもしかしてX-T3でも……とボディ内手ブレ補正に期待した人もいるかもしれないが、残念ながらなし。このボディサイズを維持したままボディ内手ブレ補正を入れるのは難しいと聞いていたので驚かないが、将来は入ってくれるといいなあと思う。

 電子シャッター時の歪みが少し軽減されたことで電子シャッターも使いやすくなったし、今回電子先幕シャッターも搭載された。通常のメカシャッターより電子先幕シャッターの方が少し、電子シャッターはカメラ内でのメカ的な振動がゼロなのでさらに手ブレしづらいのでうまく使うといい。

 シャッター方式の設定項目は増えちゃったけど。

シャッター方式の選択肢が5つに。MSはメカニカルシャッター、ESは電子シャッター、EFは電子先幕シャッター。M+EやEF+Mは自動的に切り替わるもの

 どのシャッター方式を選ぶかとドライブモードが密接に関わっているのですぐ変更できるよう分かりやすいボタンに割り当てておくといい。

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