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見た目では分からない富士フイルム「X-T3」の進化っぷり荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/5 ページ)

» 2018年11月08日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

X-T2の操作系にタッチパネルが加わった!

 使い勝手は基本的にX-T2と同じだ。

上面から。グリップ部は少しでっぱっていて持ちやすいが、望遠レンズを付けたときなどはこころもとないかも。電源がシャッター周りにあるのは良い

 撮影モードダイヤルはなく、ISO感度、シャッタースピード、露出補正それぞれの専用ダイヤルが並んでいる。絞りはレンズ上のリングを使うのが基本。ISO感度とシャッタースピードと絞りのすべて「A」にするとプログラムオート。で、シャッタースピードをコントロールしたいとダイヤルを回すと、シャッタースピード優先になるし、ISO感度を指定してISO感度優先オートみたいにも使える。その辺をとっさになおかつ柔軟に対処できるのが良いのだ。

 一度慣れるといったん撮影モードを変更して、というのが面倒になる。

 続いて正面と背面から。

正面にフォーカスモードレバーや機能を割り当てられるボタン、前ダイヤルがある
背面から。フォーカスエリアを指定するスティックと十字キー、機能をカスタマイズできるボタンが並ぶ背面。スティックとQボタンは逆の方が使いやすかったか、とは思う

 進化したのはモニターがタッチパネルに対応したこと。

 ただ、これがちょっとクセモノ。

 X-E3など十字キーを持たない機種で便利な「タッチFn」……画面上で上下左右各方向にフリックすると作動する機能なのだが、これ、タッチAFしたつもりが指が動いってタッチFnとして解釈されることがあり、オフにした方がストレスは溜まらないかも。

ファンクション設定はとにかく多彩。ボタンが多い上にタッチFn(T-Fn)もある。T-Fnは誤操作が気になったのでオフにしてしまった

 もう一つ、ファインダーを覗いているときモニターをタッチパッドとして使える、通称「タッチパッドAF」にも対応しているのだが、鼻が画面に触れていると指に反応しないのである。鼻で誤操作しないよう画面右側だけ使うという設定にしてもダメで、他社のカメラにはこの問題が起きないものもあり、ちょっと残念だ。

 さて背面モニターは富士フイルム独自の3方向チルト式。

 通常の上下チルトに加え、横方向にもチルトする。扉が開く感じ。

通常の上下チルト
横方向にチルトさせると、縦位置ローアングル時に便利。

 これは素晴らしい。

低い位置から縦位置ローアングルで花を。レンズは50mmF2で絞り開放(50mm 1/750秒 F2 ISO160)

 画質に関してはもういつものXシリーズであって、解像感と色は素晴らしい。AWBにはちょっとクセがあるかな。

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