ディスプレイの明るさを暗くするとバッテリー持続時間を延ばせることはよく知られているが、有機ELディスプレイ搭載端末の場合、アプリの「ダークモード(夜間モード)」を使うことでもバッテリー消費を節約できると、米Googleのエンジニアが11月8日(現地時間)、米カリフォルニア州マウンテンビューで開催の開発者会議「Android Dev Summit」のセッションで説明した。
OLEDのPixel端末と液晶の「iPhone 7」で、Googleマップのノーマルモードとダークモードの2つの画面のスクリーンショットを明るさは最大にして表示したところ、iPhone 7ではノーマルモードとダークモードでバッテリー消費に変化がなかったが、Pixelはダークモードのバッテリー消費が250mAから92mAに63%減った。
YouTubeでは(再生する動画の色にもよるが)、明るさを100%にした状態では43%節約できた。
色別(画面を単色表示にして実験)では白が一番バッテリー消費が多かった。説明したAndroid Developer Relationsの責任者、クリス・ベインズ氏は「3年前に(白を基調とした)マテリアルデザインを提唱した際、電力という点では墓穴を掘ったわけだ」と語った。
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