地図事業を展開する昭文社は12月13日、「出版不況や無料ナビアプリの影響で業績が悪化した」とし、希望退職者を募集すると発表した。45歳以上の従業員80人程度の希望退職を募る。ライバルのゼンリンは「Googleマップ」など無料アプリにデータを提供しており、好業績が続いている。
昭文社は同日、2019年3月期の業績予想を下方修正。出版物の売り上げ減少やカーナビアプリ「マップルナビ」の販売減などが響き、売上高は従来予想を5億7000万円下回る93億4000万円に、純損益は1億4500万円の黒字予想から、6億3500万円の赤字予想に転落する。
希望退職は、同社と国内グループ会社を対象に80人ほど募集(連結従業員数は今年3月末時点で447人)。来年2月に募集を始め、3月31日に退職してもらう。退職金に加え、特別加算金の支給と再就職支援を行う。
昭文社と同様、地図事業を展開するゼンリンは、カーナビ用データ販売などが好調で、業績の拡大が続いている。ゼンリンのデータは、GoogleマップやYahoo!地図などに採用されている。
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