米Facebookは1月17日(現地時間)、中欧や東欧でフェイクニュースを拡散させていたとみられるロシア関連のアカウントとページを500件以上削除したと発表した。
これらのアカウントは合わせて90万人以上のフォロワーを擁し、広告費を16万ドル(約1750万円)以上使っていたという。いずれも独立したアカウントと見せかけていたが、ロシアの政府系メディアSputnikあるいはロシアのプロパガンダ企業Internet Research Agency(IRA)と関連していることを確認したとしている。
Sputnik関連のアカウントとページは、それぞれが独立したアカウントとして天気、旅行、スポーツ、経済学、政治など、さまざまなテーマに関する情報を定期的に投稿しつつ反NATO感情を煽るような投稿もすることで「Coordinated Inauthentic Behavior(協調的な不正行為)」を行っていたという。
IRA関連アカウントは、主にウクライナをターゲットとし、Sputnik同様に一般的な投稿に政治的な感情を煽るような投稿を混ぜていた。
Facebookのサイバーセキュリティ責任者、ナサニエル・グライチャー氏は発表文で「これらのページやアカウントを削除するのは、投稿の内容ではなく、行為がFacebookのポリシーに違反しているからだ」と説明した。これらのアカウントは身元を偽っており、互いにネットワークを作っていたことがポリシーに違反しているという。
同社は昨年中も、ロシアやイラン出自のアカウントの削除について数回報告している。8月には、「われわれは資金豊かな敵を相手にしている。これはそうした敵との軍拡競争であり、われわれも強化していかなければならない」と語った。
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