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「件名に『緊急』と記載されても緊急度は上がりません」 AWSへの問い合わせガイドラインが話題に 「新人研修に使える」「苦労が垣間見える」

» 2019年01月30日 11時04分 公開
[ITmedia]

 「件名や本文に『緊急』などと記載されても、緊急度は上がりません」「ご質問内容が省略されている場合、内容の確認にお時間を必要とします」――Amazon Web Services(AWS)が公開している「技術的なお問い合わせに関するガイドライン」がネット上で話題を呼んでいる。

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 ガイドラインでは、AWSへ問い合わせを行う際、どのように質問すれば早期解決につながるかを、質問例を挙げながらアドバイスしている。

 例えば「いろいろやっていますが、うまくいきません」と「下記のURLの手順は試しましたが、最後のステップで*** というエラーがでます。https://docs.aws.amazon.com/***/***」という2つの質問例を掲載。ユーザーが既に試した対応策をAWSのサポートエンジニアが案内し“二度手間”にならないよう、後者のように具体的に質問するよう促している。

 この他、ユーザーが件名や本文に「緊急」と書いて「至急対応をお願いします」と連絡しても、緊急度は変更できないと説明。新たに高い緊急度のサポートケースを起票し、依頼し直すようにアドバイスしている。例えば「非常事態」を選択する場合は「ビジネスが危機的な状況にさらされている」などの基準も示した。

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photo 影響度を選べるようになっている=AWS サポート FAQより

 ネット上のエンジニアからは「分かりやすいし、心掛けたい」「慌てて問い合わせする前に、一読するようにしよう」「新人研修に使える」と称賛する声が上がっている他、「(AWSサポートの)苦労が垣間見える」といたわる声も出ている。

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