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» 2019年02月01日 10時30分 公開

Appleの元エンジニア、機密盗んだ罪で起訴 中国へ出国予定の前日に逮捕

起訴されたのは、Appleの自動運転車開発プロジェクトの中核的メンバーだったエンジニアで、私物のコンピュータにAppleの社外秘情報や知的財産を保存していた。

[鈴木聖子,ITmedia]
photo ジゾン・チェン(Jizhong Chen)被告の起訴資料

 米Appleの本社に勤務していたエンジニアが、同社の自動運転技術に関する企業秘密を盗んだ罪で米連邦捜査局(FBI)に逮捕・起訴されていたことが、ネット上に掲載された起訴資料で明らかになった。

 起訴資料によると、ジゾン・チェン(Jizhong Chen)被告は2018年6月、自動運転車開発プロジェクトのハードウェア開発を担当するエンジニアとしてAppleに採用された。同被告はチームの中核的なメンバーとして開発に関わり、プロジェクトに関する極秘情報にアクセスできる立場にあった。

 2019年1月11日、Appleの従業員が、同プロジェクトの本部がある建物の中でチェン被告が写真を撮っているのを目撃したと報告。Appleから事情を聴かれたチェン被告は、構内で写真を撮ったことを認め、さらには私物のコンピュータとHDDに、Appleの業務用コンピュータのバックアップを取っていたことを認めたとされる。

 チェン被告の私物のコンピュータからは、Appleの社外秘情報や知的財産を含む2000本以上のファイルが見つかったほか、業務用コンピュータの画面を撮影した写真も保存されていた。また、私物のiPhoneからも、プロジェクト本部の建物内で撮影した写真が100枚ほど見つかった。写真には、Appleが開発中の自動走行技術に関する図表や設計図などが映っていた。

 その後のAppleの調査で、チェン被告はApple以外にも、自動走行車を手掛ける中国企業など2社の求人に応募していたことが判明。Appleは1月11日にチェン被告を解雇した。

 チェン被告は2019年1月23日に中国への渡航を予定していた。Appleには、中国にいる病気の父に会うためと説明していた。しかし報道によれば、チェン被告は出発予定日の前日に逮捕された。

 Appleでは2018年7月にも、別の社員がAppleから盗んだ自動走行車に関する企業秘密を中国の新興企業へ持ち込もうとしたとして起訴されている

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