米Amazon.comは2月28日(米国時間)、ボタンを押すだけで日用品を注文できる端末「Amazon Dash Button」(以下、ダッシュボタン)の販売を、同日をもって終了すると発表した。日本では3月1日から購入できなくなるが、購入済みのダッシュボタンは引き続き利用できる。
ダッシュボタンは、Wi-Fi経由でネットに接続し、ボタンに登録されている日用品を1プッシュで注文できるIoT(Internet of Things)端末。日本には2016年12月に上陸し、翌年6月にはダッシュボタン経由の売り上げと端末自体の売り上げが、米国に次ぐ2位になるなど好調だった。その後も徐々にラインアップを拡充し、150種類以上のブランドの2000以上の商品に対応していた。
販売終了の理由は、ダッシュボタン以外のサービスや機能を使って商品を注文するユーザーが増えたため。Amazon.comではダッシュボタンと同じ機能をWebサイトやスマートフォンアプリで利用できる「バーチャルダッシュ」や、ネットに接続した家電が自ら必要な消耗品を発注するサービス「Amazon Dash Replenishment」の提供を進めており、これらの利用が伸びているという。「バーチャルダッシュ経由の販売は、グローバルで2倍に伸びている」(アマゾンジャパン)
今後Amazon.comでは既存のダッシュボタンのサポートを続ける他、バーチャルダッシュの機能強化やDash Replenishment対応機器の拡充を進める方針だ。なお、同じ形状ながらAWSを使ったプログラミング可能な「AWS IoT エンタープライズボタン」の販売は継続されている。
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