米NVIDIAは3月18日(米国時間)、ベタ塗りで書いたような単純な絵を、ディープラーニングを用いてリアルな風景画に変換する技術「GauGAN」を発表した。
例えば、水色で下部を塗りつぶし、緑で囲み、上部を空色で塗りつぶすと、青空と木々に囲まれた湖畔のリアルな風景ができあがる。森の上に山を描くと、即座に岩山が描写され、湖面にもそれが映る。
現実の写真を学習した、ディープラーニングアルゴリズムの一種「Generative Adversive Networks」(GAN、敵対的生成ネットワーク)を用いることで、単純な「水」「岩」「空」のような絵に対し、細部まで機械に描かせることに成功したという。
機械学習によって描かれた絵がポスト印象派の絵のようであることから、ポスト印象派の一人であるポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)から名前を取り、「GauGAN」と名付けた。
同社の応用ディープラーニング研究部門バイスプレジデントのブライアン・カタンザロさんは、GauGANの意義について「建築家やデザイナー、ロボットや自動運転車をトレーニングさせるために仮想空間を作る人たちにとって良い技術になるだろう」としている。
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