米Facebookは3月19日(現地時間)、15日にニュージーランドのクライストチャーチで発生した乱射事件の犯人がFacebookの「ライブ動画」でライブ配信した動画の対策状況について説明した。
犯人は犯行前にソーシャルサービス8chanであらかじめFacebookでの犯行ライブ配信を予告し、URLを告知していた。
この約17分間の動画のライブでの視聴回数は200回未満だった。ライブで視聴していたユーザーはこの動画について誰もFacebookに報告しなかったという。この動画は、ライブを含めてFacebookがニュージーランド警察からの連絡を受けて削除するまでに、約4000回視聴された。
動画についてのユーザーからの最初の報告は、ライブ配信終了の12分後だった。報告を受ける前に、動画をダウンロードした8chanユーザーが、別サイトに動画をアップロードし、8chanにリンクを投稿し、動画が拡散していった。
Facebookは17日には、この動画およびコピーを事件発生後24時間で150万本削除したと発表している。
同社はオリジナルのコピーだけでなく、編集されたものも削除するため検出システムを拡張しているという。これにより、類似動画はFacebookおよびInstagramから自動的に削除され続けている。
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