米Googleは3月26日(現地時間)、昨年6月に発表したAIに関する取り組みのための倫理原則「AI Principles」順守のための外部諮問委員会「ATEAC(Advanced Technology External Advisory Council)」を立ち上げたと発表した。
顔認識や機械学習の公平性など、GoogleにとってのAI関連の課題を検討し、多様な視点を提供してもらうのが目的。2019年に4回の会議を持つ予定で、まずは4月に第1回を開催する。会議の成果は報告書として公表する計画だ。
メンバーには、カーネギーメロン大学のアレッサンドロ・アクイスティ教授、 香港科技大学のデ・カイ教授、ドローン企業Trumbull Unmannedのダイアン・ギブンスCEOなどが名を連ねる。
18日に人間中心のAI研究所「HAI」の立ち上げを発表したスタンフォード大学のフェイフェイ・リー博士の名はない。同氏は数年間、Google Cloud AI担当チーフサイエンティストを務めていた。
Googleは、ドローン画像の顔認識技術を採用する軍事的なサービスの契約を米国防総省と結んだことで内外から批判され、契約更新をしないと約束した際、AI原則を発表した。
Google、(他社のように)汎用の顔認識APIを当面は提供しないと宣言
「Google Cloud AI」責任者にカーネギーメロン大学のアンドリュー・ムーア博士就任へ
Googleの従業員、中国での“検閲版”検索サービス「Dragonfly」反対署名運動
GoogleはAI原則で戦争利用を回避したか?
Google、「AIの倫理原則」を公開 武器など人に危害を加える利用はしないと約束
スタンフォード大のフェイ・フェイ・リー博士、人間中心AIラボ「HAI」立ち上げCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR