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» 2019年04月19日 07時00分 公開

構えた姿はまるで銃 職質必至?の細長レンズ「LAOWA 24mm F14 2×」でマクロの世界を激写する (2/3)

[林佑樹,ITmedia]

研究所で科学実験を撮影してみた

 冒頭でLAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEを構えているカメラマンと2人であれこれと試してみたのだが、筆者がよく撮影している研究所であれば、もっと魅力的なシーンがあるのではないか。そこで物質・材料研究機構(以下、NIMS)に協力いただき、実験の様子を撮影してみることにした。

 まずは、スケソウダラ由来のゼラチンを利用した手術用接着剤の性能実験の様子からだ。従来の生体用接着剤が抱える接着力の弱さ、価格、常温では固体──といった問題点を解決するもので、例えば肺のように伸縮する生体部位に対して強いという。体内で分解・吸収されるだけでなく、食品加工される過程で生じる余った部分を使用するため、安価であるのもポイントだ。

 性能実験は穴を開けたブタの肺組織の上に、接着剤を設置。下部から生理食塩水を注入していき、耐圧強度と追従性を見るというもの。限界に達すると、勢いよく生理食塩水が飛び出ることもあるため、防水であるこのレンズの出番というわけだ。本来海水や次亜塩素酸などの溶媒には非対応のはずだが、すぐに洗い流せるというメリットを生かせるともいえる。

どこから生理食塩水が飛び出るか分からないので、写真上部あたりにくるといいなと思ってこの位置にした
膨らみ方に個体差があるため、フォーカスを合わせつつだった。やはりフォーカスリングが軽く、常時微調整は少し面倒。スライダーを使用したほうがいいだろう
撮影中の様子
生理食塩水が飛び出たところ。良いところには来なかった

 さびの暴露実験場ではどうだろう。さびの暴露実験場では、長年自然環境にさらしてさびを研究しており、環境の違いによるさびの影響を調べ、腐食データシートが作られている。博士いわく「近くに寄れず、高解像度のカメラでチェックするには難しい位置もある」とのこと。

 撮影は試験中の耐候性鋼の表面にした。耐候性鋼は、鉄の表面に緻密なさびを作ることでさびの進行を抑えるという性質を持つ。見た目はさび色だが無塗装でよく、またメンテナンスコストを下げられる。

さびの暴露実験場の一角。野ざらしでデータ取りが行われており、場所によってさびの変化を見ている
すごくめんどくさそうな場所を撮影してみることにした
上記の状態で撮影したもの。状態がよさそうなさびと、そうではないさびが混在しているような?
うろこみたいなさび。これは悪いさびとのこと。さびは奥が深いなあと帰り道にさびの専門書を買ってしまった
比較的状態のいいさび。表情の違いが面白い

 もうひとつ見てみよう。4月21日に開催されるNIMSの一般公開日に、「花火“奇跡の3秒”を生む元素の力」という特別講演が予定されている。その際のデモとして、水中で燃える花火の実験があり、そのリハーサルを撮影した。この実験は割とメジャーなのだが、容器外からの写真や映像が多い。しかし、LAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEであれば、ダイレクトに撮影できるというわけだ(破損リスクについては当然ながら自己責任となる)。

撮影時の様子。水中とはいえ、派手に燃えていたので、少しレンズを離した
水中で燃える花火の様子
面白い世界である

 最後に意外な世界を見てみよう。答えは記事末にあるので、何かを予想してからチェックしてみてほしい。

その1
その2
その3

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