国内最大のカメラ見本市「CP+2019」で注目を集めていたレンズの一つである、中国LAOWAの「LAOWA 24mm F14 2× MACRO PROBE」。世界初、防水機能付きの2:1マクロレンズという時点でもレアだが、さらに「細くて長い」ビジュアル面で、通常のレンズが持つイメージをカジュアルに粉砕している。CP+2019で気になった人もいるであろうということで、今回はLAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEで遊んでみたレポートをお送りしよう。
「3回」。テスト中に職務質問を受けた回数だ。
都内で遠景描写を確かめてみようとしたり、草の中を撮ってみようとしたりした際にこのレンズを取り出したところ、ものの数分で職務質問を受けた。警官いわく、「遠目からのビジュアルが不審でした」とのこと。よって、人の多い場所で使用する際はそれなりの覚悟と配慮が必要になりそうだ。
さて。焦点距離24mm(画角85度)、F14〜F40、撮影倍率2:1、19群27枚、絞り羽枚数7枚というスペックで、直径38ミリ×長さ408ミリ、約474グラム。最短撮影距離は470ミリであるため、レンズ前からのワーキングディスタンスは20ミリと、小型の物体も真ん前で撮影可能だ。対応マウントはCanon EFマウント、Nikon Fマウント、Sony Eマウント、PENTAX Kマウント。マウントにより、全長と重量はやや異なる。
金属筐体になっている。フォーカス時のトルクはやや軽いが、マニュアルフォーカス(MF)をやりにくいことはなく、普段からMFを利用しているのであればすぐになじめるだろう。どちらかといえば絞りが軽すぎるため、MFのつもりが絞りをいじっていたことが何度かあった。これは、フォーカスリングと絞りリングの位置が近いことと、指先の感触が似ていることが原因と思われる。
防水対応は、本体中腹部にある先端部LEDリングライトの給電用microUSBポートの手前までのようだ。具体的な防水性能は公開されていないが、CP+2019のLAOWAブースでは金魚鉢の中に浸して展示されていたことを考えると、水中をのぞいて撮影する分には問題のない防水性能だろう。
先端部のLEDリングライトは明るさ調整に対応しており、付属のケーブルで10段階の調整ができる。ホワイトバランスの変更はできない。主に屋外で昆虫や小動物を撮影するためのレンズとして開発されたと思われるが、今回使用した限り、それら以外のシチュエーションでも出番は随所にあった。
LAOWA 24mm F14 2×MACRO PROBEは普段撮れないようなシチュエーションに対応できる。従来のレンズではレンズを突っ込めない場所や、水の中などが得意なフィールドになる。ということで、実際の撮影データを状況写真とともに見ていこう。
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