S1RのマウントはLマウント。もともとはライカのミラーレス用マウントだが、パナソニックとライカカメラとシグマで「Lマウントアライアンス」を結成し、3社の共通マウントとなった。
イメージセンサーはフルサイズで4730万画素(ちなみに、S1は2420万画素)。像面位相差センサーは搭載せず、コントラスト検出のみでAFを行うのだが……そんなの細かいことじゃん、と思えるくらいAFは進化してる。
ボディ内手ブレ補正はあり。手ブレ補正内蔵レンズと組み合わせると、補正性能がさらに上がる。
とにかくかなり手ブレ補正は優秀。
ちなみにこれ、手持ちでシャッタースピード1秒なんだがまったくブレてない。暗部の描写もめちゃ滑らかだしディテールもよく出てる。これはたまらん。
といきなりスローシャッターの話から始まって恐縮だが、手ブレ補正ついでってことで。
手ブレ補正が強力なのみならず、ブレにくいボディやシャッターってのも大事で、S1Rはホールド感の良さやシャッターの感触が優れてて、軽すぎず重すぎず、余計な振動が手に伝わってこないよいシャッターユニットなのだ。
さらに、電子シャッターに切り替えればもっとブレづらくなる。
やっぱハイエンド機にはハイエンドなシャッターが似合うのだ。このシャッターはさすが。
さらに、ファインダーがいい。大きくて高解像でナチュラルで滑らかでめちゃ見やすい。ファインダーを覗いて撮りたくなるミラーレス一眼だ。個人的には光学ファインダーよりこっちの方が好き。ボタン一つで拡大表示もできるからピントの山も掴みやすいし。
ではいつものガスタンクを。シャドウ部を調整するiダイナミックレンジはオフで撮っている。
続いてポートレートを撮影してみるわけだが、その前に「AFモード」に注目。
被写体自動認識に「顔・瞳」に加えて「人体・動物」もあるのだ。「人体」は以前からあったけど、今回は「動物認識」まであるのである。これがなかなか良い。
まずは瞳。
黄色い枠で顔を捉え、十字で手前の瞳を捉えるというパナソニックならではの表現だ。
続いて「人体」。
後ろ姿でもちゃんと認識してる。これはえらい。
顔がしっかり見えてなくてもいいってことだから。
さらに「動物」。
猫をしっかり認識してくれた。
しかも、胴体ではなく顔にピントが来てる。
動物の場合、顔がこっちを向いてるとは限らないわけで、ありがたいことである。さすがに、動物を認識しても、複雑な位置関係に他のものがあった場合(草むらの中に猫がいたとか)は認識したからといってちゃんと顔にフォーカスがいくとは限らなかったりするけど、将来はもっと精度もあがるだろう。
で、AFモードを自動認識にしていても、「あ、撮りたかったのはそこじゃない」と思ったら、背面のスティックを使ってAF枠をさっと指定してやればよいわけで、それもまた使いやすい。
たまに後ピンになりそうなことがあるが、そのときはスティック+ダイヤルでAF枠を小さくするなり、ピンポイントAFを使うなりすると良い。
ちなみにこの標準ズームレンズ、いわゆるハーフマクロ対応で、撮像面から30センチまで寄れる。これは便利すぎ。
背面のモニターは縦横のチルト式。
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