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素晴らしい写りと使い勝手と重さの名機、「LUMIX S1R」荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)

» 2019年05月05日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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本体内充電はUSB-PD対応で高速

 最後にバッテリーとメディアの話。

 バッテリーは7.4ボルトで3050mAhとかなりでかい。

バッテリーはこのサイズ。かなり大きめ

 ただEVFのクオリティを上げたり内部処理の高速化などでバッテリーの消費量は大きく、CIPA規格では約340枚(ファインダー使用でXQDカードに記録する場合)と撮影可能枚数それほど多くない。

 ただ「省電力ファインダー撮影」という機能がある。ファインダー中心で撮影するとき、極力消費電力を落とす(背面モニターに切り替わったらすぐ消灯するとか)ことで約1100枚まで伸ばせる。

エコモードにある「省電力ファインダー機能」がポイント
スリープするまでの時間を極端に短くすることでバッテリー消費を抑えることができる

 この辺はうまく使い分けたい。

 USB Type-C端子を使った本体内充電ができ、USB-PD対応の電源だと充電も速くなるのでPD対応のモバイルバッテリーを用意しておくといいだろう(そうじゃない場合はちょいと時間がかかる)。USB-PD対応電源なら給電しながらの撮影もできる。

 メディアはSDカードとXQDカードのダブルスロット。

 XQDカードの方が高速な読み書きが可能だ。

SDXCカードはUHS-II/U3対応。バックアップ記録や順次記録、振り分け記録などに対応している

 以上。

 要するに、がっしりして頼もしくて写りは抜群によくてボタンもダイヤルもレバーも多いけど、これが意外に使いやすい、さすがのフルサイズミラーレス一眼なのだった。

 まあそのおかげで価格や重量がヘビーってのはあるわけで、万人向けってわけじゃないけど、こういうのが欲しかった人にはたまらないカメラであるなあと思う。

 気になるレンズラインアップだが、現行は3本。とりあえずシグマがLマウント用のマウントコンバーター「MC-21」(シグマSAマウントレンズ用とキヤノンEFマウントレンズ用の2種類)を出してくれたので(対応するAFはAFSのみであるなど制限があるけれども)、しばらくはそれでしのぎつつ、パナソニックやシグマから登場するLマウントレンズを待つって感じ。

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