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ボールペンでスマホの通知が受け取れると便利か? 記者がキングジムのスマートボールペンを試した(1/3 ページ)

» 2019年05月16日 19時25分 公開
[谷井将人ITmedia]

 いくらITがビジネスの現場に浸透したとはいえ、人と対面しているときに腕時計やスマートフォンなどをチラチラ見るのは失礼であるという文化はまだまだ根強い。では、スマホの通知をボールペンで受け取れるとしたらどうだろうか。

 キングジムが5月14日に発表したスマートボールペン「インフォ」は、見た目は普通のボールペンだが、スマホと連携させておくと本体の小型ディスプレイやバイブレーション機能で時刻やメールの通知がチェックできるデジタルガジェットだ。価格は1万2000円(税別)で、6月14日に発売する。

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インフォでできること

 スマートボールペン「インフォ」は、よくあるボールペンの形でありながら、時刻の確認、スマホに届いた通知のチェック、スマホカメラのリモートシャッター、音楽再生のコントロールなど、さまざまな機能が用意されている。iOS、AndroidのデバイスとBluetooth接続することで使える。

 赤と黒の2色ボールペン本体に小型のディスプレイ、タッチボタン、通知用LEDを搭載し、普通のボールペンとして使うことはもちろん、タッチボタン操作でここまでに紹介した機能が使える。ディスプレイ表示は180度回転できるので、左利きの人にも対応できる。

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 初めて使うときはスマホとインフォをペアリングする。まずはスマホに専用アプリ「Info+ App」をインストールする。対応OSはiOS 10以降、Android 6.0以降となる。

 スマホ本体の設定でBluetoothが有効になっていることを確認し、アプリを起動。認証コードの入力など、アプリ側の説明に沿って設定を進めるとペアリングが完了する。一度接続すれば、毎回アプリを立ち上げる必要はない。

 インフォの充電はペン立てとしても使える専用の充電器に差し込んで行う。試しに充電してみると、30分程度で満充電になった。稼働時間をテストするため、試しに3秒に1回通知される状態を1時間続けてみたが、バッテリーは10%減った程度だった。1時間の会議中に1200通(60分×60秒÷3秒=1200通)の通知が来ても安心だ。

 実際にそこまで頻繁に通知が来るとは考えにくいが、会社を出るときにインフォを机に置いた充電器に差し込んでおくという運用スタイルで満足に使える。ちなみにインフォのパッケージには充電に必要なMicro USBケーブルが付属しないので別途用意する必要がある。

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