インフォのディスプレイは常に消灯状態だが、タッチボタンをタップすると点灯し、時刻が表示される。例えば商談中に腕時計をチラチラ見るのは相手の機嫌を損ねかねない行為だが、筆記用具として手に持っているボールペンなら、自然に時間を確認できるだろう。時刻表示は専用アプリから12時間表示、24時間表示を選べる。
発生条件は不明だが、まれに左利きモードにしてもタッチ操作が右利きモードのままになってしまうことがあった。今後のアップデートでの対応を期待する。
インフォのメイン機能であるスマホの通知機能を見てみよう。インフォとペアリングしたスマホにメール、LINE、Facebook、InstagramなどのSNS、Slackといったビジネスコラボレーションツール、カレンダーから通知が来ると、インフォのバイブレーションとLEDの点灯で知らせてくれる。バイブレーションの振動パターンやLEDの点灯色はそれぞれ10種類用意されているので、アプリ別に設定してディスプレイを見ずにどのアプリ通知かが判別できるようになる。
通知内容はディスプレイで見られる。全く操作しない状態で頭の14文字程度が表示範囲となるが、14文字全てを読もうとすると、周囲からすれば「ボールペンをまじまじと眺めている変な人」になってしまう。ぱっと見るだけなら8文字が限界だと感じた。
そもそも記者は職業柄、会議の場面ではノートPCを開いているため、時刻もメールも普通に見れてしまう環境だが、会議や商談の場面でPCを使わない業種の人々にとっては役立つだろう。
さらにスマホを手にしていると周囲に嫌がられる場面でも役に立ちそうだ。例えば重要な式典や撮影禁止の店舗、映画館など。周囲からは「ボールペンを手にしている人」としか見えないので、スマホを手にしているより他人の機嫌を損ねにくそうだ。「スマートウォッチでいいのでは」という声も聞こえてきそうだが、多様性があることはいいことだ。
本体のクリップで胸ポケットなどにしっかりと留めておけば、うっかり落とす心配もなく、通知を確認できるだろう。
バイブレーションの振動やLEDの点灯は、会議中や暗い場所では目立つ。アプリ側でそれぞれオフにできるので、気になる場合はあらかじめ切っておこう。
ただし、このアプリごとに通知設定を行うことに煩わしさを感じることもだった。「通知を見たいのはメールだけで、他のアプリの通知は必要ない」という場合は、他のアプリのバイブレーション、LEDの点灯設定を全て手作業でオフにしなければならない。一括設定でオフにできないのだ。現在対応しているアプリは24種類のため、少し時間がかかる。
開発担当の話によると、ユーザーの反響や要望によって対応アプリを増やすことも考えているとのことなので、この点は今後のアップデートに期待したい。
裏技的な使い方になるが、現状対応していないアプリの通知をどうしてもインフォで受け取りたいという場合は、アプリのメール通知機能を有効にして、通知があるたびにメールが送られるようにしておけば、間接的にインフォに通知を送ることもできる。
時刻は確認したいが通知は受け取りたくないという場合は、アプリで全ての通知を受け取らないようにするのもいいが、Bluetooth接続を切ってしまうのも手だろう。
インフォが受け取った通知は最新40件までローカル保存される。見逃しがあればさかのぼって確認することもできる一方で、インフォには持ち主を判別する機能がない。インフォ本体をどこかに置き忘れてしまうと他人に通知を見られる可能性があるので注意が必要だ。
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