ITmedia NEWS > 科学・テクノロジー >

ソニー、フルカラーで繰り返し書き替えられるフィルムを開発

» 2019年05月17日 14時46分 公開
[ITmedia]

 ソニーは5月17日、フルカラーで繰り返し描画・消去ができるフィルムを開発したと発表した。レーザー照射で高速に描画・消去が行えるため、一度印刷したものを後から書き替えられる。

 樹脂やガラスを使った商品なら適用でき、例えば、スマートフォンのボディにこのフィルムを実装しておき、飽きた頃にデザインや色を変更する――といったことが可能になるという。実用化は未定。

画像 ニュースリリースより

 レーザー光を熱に変換する光熱変換剤と、シアン、マゼンダ、イエローの各色のロイコ染料(熱などで色調が変化する有機色素)、熱によって発色状態を変化させられる材料などを独自の技術で配合・積層することで実現した。細やかな濃淡も表現でき、写真画質レベルの鮮やかな色彩表現が可能という。

 非接触のレーザー光で描画するため、従来の印刷技術では困難だった、透明なガラスやプラスチック越しでも描画できる。

 スマートフォンのボディや文房具、アクセサリーなどへの応用を想定。小型のレーザー光照射装置で描画・消去できるため、例えば、スマホの販売店にレーザー照射装置を置いておき、ユーザーが端末を持ち込んでデザインを書き替える――といった応用も可能という。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.