米Googleは5月20日(現地時間)、AR機能搭載のメガネ型コンピュータ「Google Glass」の新モデルを発表した。「Glass Enterprise Edition 2」は先代からデザインやスペックが大幅に改善され、価格は1500ドルから999ドルに下がった。
一般には販売せず、興味のある企業は、パートナー企業から購入できる。
Google Glassは2012年に一般向けとして登場したが、一般向けモデルは2015年に販売終了になった。企業向けEnterprise Editionは2014年から開発している。
新モデルの主なスペックは、プロセッサがQualcommの「Snapdragon XR1」(先代は「Snapdragon 710」)、メモリ/ストレージは3GB/32GB(先代は2GB/16GB)、ディスプレイの解像度は先代と同じ640×360ピクセルだが、カメラは500万画素から800万画素にアップグレードした。ネットワークは802.11acとBluetooth 5をサポートする。バッテリーは820mAh(先代は780mAh)で充電ポートがType-Cになったので急速充電に対応する。1度の充電で約8時間の利用が可能だ。重さは46グラム。
フレームは、メガネやスノボ用ゴーグルなどで知られる米Smith Opticsが手掛ける。顧客がGlassを使う環境に合わせて異なるタイプのフレームを開発していく計画という。公式サイトで紹介されているフレームは、先代に似た黒縁と、一般向けを思い出させるメタリックなフレームの2種類だ。
OSとして「Android 8 Oreo」を搭載したので、顧客は既存のサービスやAPIを簡単に統合できるとしている。また、「Android Enterprise Mobile Device Management」をサポートする。
Google Glassはこれまで、米Alphabetの“ムーンショット”部門であるXのプロジェクトだったが、GoogleのAR/VRチームに統合される。クレイ・ベイバー氏が率いるAR/VRチームは、「Daydream」や「Google Lens」、「ARCore」などを手掛けている。
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