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伝えたいのは「ガンダムの世界観」 ザクのプログラミング教材で学べるもの東京おもちゃショー2019

» 2019年06月13日 17時12分 公開
[村上万純ITmedia]

 バンダイは、テレビアニメ「機動戦士ガンダム」の世界観を楽しみながらプログラミングを学べる教材「ZEONIC TECHNICS」(ジオニック テクニクス)を「東京おもちゃショー2019」(一般デーは6月15日〜16日、東京ビッグサイト)で展示している。2018年の「CEATEC JAPAN」で初展示したもの。今回は、実際にプログラミングされたロボットが動く姿が見られる。

ザク 「ZEONIC TECHNICS」(ジオニック テクニクス)

 ジオン軍のモビルスーツを開発、製造していたジオニック社公認の「MS(モビルスーツ)講習キット」という設定。ジオン軍のモビルスーツ「ザクII」のキットを組み立て、専用のスマートフォンアプリ(iOS/Android)でプログラミングすることでザクIIを動かせる。全高は約30センチで、全身17個のサーボモーターや、ジャイロセンサー、対物(距離)センサーを搭載する。ザクの象徴ともいえる「モノアイ」を動かしたり、二足歩行したりでき、動きに合わせて効果音も出せる。

ザク 二足歩行型の「ザクII」
ザク 膝が曲がる
ザク 両腕を広げ……
ザク シャキィィーン

 STEM教材として、4段階構成のカリキュラムを用意。(1)頭部、(2)機体上部(+胴体)、(3)機体半身(+両腕)、(4)全身(+両脚)、の順に組み立てていき、各段階で動作確認できる。より本格的なプログラミングをしたい場合は、近藤科学が提供する無料PCソフト「HeartToHeart4」を使うことで細かいモーションが設定可能だ。

ザク 頭部
ザク 教本(研修冊子)

 ZEONIC TECHNICSを担当するバンダイの原田真史氏(新規事業室 デピュティゼネラルマネージャー)は、「私たちは単にロボット教材を提供しているのではなく、ガンダムの世界観を提供している」と話す。今回の展示では、オプションパーツである専用台座、トレーラー型台座に加え、ジオニック社の整備員やジオン軍のパイロットをモチーフにしたミニフィギュアを用意。「これらのオプションパーツはガンダムの世界を構成するもの。実際にモビルスーツを動かすのはこんなに大変なのかというのを体感しながら、プログラミングやロボティクスを学んでほしい」と語った。

 販売価格は未定で、10月に予約受け付けを始める。対象年齢は12歳以上。

 「ガンダム世代のお父さんも一緒になって楽しめる、かなりとがった教材になっていると思う。多脚パーツやハイトルクなサーボモーターなど、自由度の高いカスタマイズなども楽しめるようにしていきたい」(原田氏)

ザク 多脚パーツ

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