よくわかる人工知能の基礎知識
「リベンジポルノ」にもAI 新技術との正しい距離感は? 各国のAI政策と規制のいま(1/5 ページ)
ビジネスに役立つAIの基礎知識について分かりやすく解説する本連載。前回の記事では、AIがもたらすリスクに対して、どのような対策が行われているかを整理した。
AIを活用する側の自主規制や、AIの振る舞いを可視化する取り組みなどさまざまな対策がある中で、大きな影響力を持つのが各国の政策だ。
イノベーションは民間主体で進むことも多いが、政府があるテクノロジーに対してどのような態度で臨むかは、その国の社会や経済を少なからず左右することになるだろう。
連載:よくわかる人工知能の基礎知識
いまや毎日のようにAI(人工知能)の話題が飛び交っている。しかし、どれほどの人がAIについて正しく理解し、他人に説明できるほどの知識を持っているだろうか。本連載では「AIとは何か」といった根本的な問いから最新のAI活用事例まで、主にビジネスパーソン向けに“いまさら聞けないAIに関する話”を解説していく。
(編集:ITmedia村上)
ここで、「赤旗法」(Red Flag Act)という有名な事例を紹介したい。これは自動車が普及を始めた19世紀に英国で施行された法律で、自動車を公道で走らせる際には、文字通り「赤い旗」を持った人間がその前方を歩かなければならないというものだ。
旗を持った人間が自動車の接近を周囲に知らせることで、交通事故を防いでいた。しかし上限速度が時速3~6キロに制限されるので、自動車は速く走れない。その結果、英国では自動車産業の立ち上がりが遅れ、ドイツやフランスに先を越されることになったといわれている。
産業政策の観点からは、この赤旗法は「繰り返してはならない教訓」と位置付けられることが多い。しかし、この法律があることで回避された交通事故もあっただろう。また自動車産業がこれほど栄えるとは、当時の人々は想像していなかったかもしれない。
いずれにしても、政策はテクノロジーと社会の関係に重大な影響を及ぼす一方で、そこからどのような結果が生まれるのか予測することは難しい。そのため各国の政府が、独自の分析や信念に基づいてそれぞれの政策を進めている。そこで今回は、各国の「AI政策」をまとめてみた。
本記事では政策の内容を「特定領域での活用支援」「基礎・応用研究の支援」「環境整備」「ガイドライン整備」「具体的な規制」の5つに分類した。前の3つが推進系、残りの2つが規制系の政策だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
よくわかる人工知能の基礎知識
いまや毎日のようにAI(人工知能)の話題が飛び交っている。しかし、どれほどの人がAIについて正しく理解し、他人に説明できるほどの知識を持っているだろうか。本連載では「AIとは何か」といった根本的な問いから最新のAI活用事例まで、主にビジネスパーソン向けに“いまさら聞けないAIに関する話”を解説していく。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
くら寿司、「ちいかわ」コラボ中止 従業員による不正行為判明で
-
2
メルカリ、くら寿司ちいかわ騒動巡りコメント 出品削除・禁止の有無は
-
3
配布前の「ちいかわ」グッズがメルカリに? くら寿司コラボ第2弾、初日から“内部犯”の臆測呼ぶ 第1弾に続き
-
4
くら寿司、「ちいかわ」グッズ不正で「警察と相談、厳正に対処」 メルカリと連携も
-
5
醸造元に無許可でコラボ? 神田明神納涼祭りで販売された「VTuber日本酒」が物議 企画者は「事実関係確認中」
-
6
103年前の関東大震災、どこがどれだけ揺れた? 市区町村別の「詳細震度」マップがXで話題に
-
7
近くの“安いマック”が分かる「価格帯マップ」話題 スタバやコメダも対応 店舗の価格差、独自に調査
-
8
東京23区で「徒歩10分以内」に駅がない地域はどこ? 駅空白地帯マップが話題
-
9
Google「Pixel 6a」で充電中に発火、けが人も 消費者庁
-
10
VTuberの名前を一発入力できる「VTuber変換辞書」で騒動 BOOTHで一時販売停止も復活 「当初の判断に誤り」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR