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» 2019年07月27日 07時00分 公開

荻窪圭のデジカメレビュープラス:「EOS Kiss X10」を持つと背面モニターで撮影したくなる理由 (1/2)

「EOS Kiss X10」は、Kissシリーズでも特にコンパクトで愛らしいデザインのエントリー向け一眼レフである。一眼レフなのに「ファインダーを覗いて撮るより背面モニターでライブビューした方が使いやすい」のだ。

[荻窪圭,ITmedia]
コンパクトながら握りやすい小型一眼レフ「EOS Kiss X10」

 「EOS Kiss X10」は、Kissシリーズでも特にコンパクトで愛らしいデザインのエントリー向け一眼レフである。今までは「X9i」のように末尾に「i」が付くモデルがメインだったが、今回は用意されないようで(Kiss Mの登場でラインアップが見直されたか)、一眼レフのKissといえば「X10」になったと思って良さそうだ。

 で、以前からKissシリーズの一眼レフを手にしながらファインダーを覗かず背面モニターで撮ってる人をよく見るよなあ、それなら最初からミラーレス一眼を買えばいいのに、と気になっていたのだけど、いざ今回X10をレビューのために長期間使ってみて分かった。このカメラ、一眼レフなのに「ファインダーを覗いて撮るより背面モニターでライブビューした方が高性能で使いやすい」のだ。一眼レフとミラーレス一眼のハイブリッド一眼といって過言じゃないくらい。

 いやもうその辺の逆転現象が面白くてしょうがない。

ライブビューが得意なハイブリッド一眼レフ?

 Kiss X10は約2410万画素でAPS-Cサイズのセンサーを持つデジタル一眼レフである。

Kiss X10はEF-Sマウント。幅は狭いがグリップとシャッターボタンのでザインは考えられていて扱いやすい

 キヤノンなのでイメージセンサーには「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載している。

 さていきなり光学ファインダーかEVFかって話になる。

 一眼レフなのでファインダーをのぞく。ファインダーの視野率は約95%とキヤノンの一般的なエントリー機で、エントリーの一眼レフなのでさほど明るく見やすいわけじゃない。

 AF測距点は9点。X9iの45点に比べるとぐっと少ない。

 シャッターを押すと(当たり前だけど)ミラーが上下するのでちょっとミラーショックがある。

 背面モニターはバリアングル式でタッチパネル付き。タッチパネルを使えばほとんどの操作を画面をタッチするだけで完結できるし、デジタル一眼としては(ミラーレス一眼を含めても)、タッチのレスポンスは快適で扱いやすい。

バリアングル式モニター搭載。画面がライブビューモードになってないのは当方のミスなので気にしないでください

 しかも、デュアルピクセルCMOSセンサーなのでライブビュー時もAFは高速で、AF測距点は最大143点。ファインダー撮影時の9点とは2桁違う。しかも当然ながらライブビュー時は顔検出もしてくれるし、タッチAFで好きなところにすぐピントが合う。

 ライブビュー撮影時はミラーは上がりっぱなしになるので撮影時のミラーショックもないし、音も少し静かだ。

 エントリーモデルなのでボディの操作系は超シンプル。

 逆にいえば操作系は貧弱。電子ダイヤルは一つだし、ボタンも少ない。

上から。左肩は狭くてボタンもダイヤルもなし。右肩は電源とモードダイヤルなどシンプル。ISOボタンは独立している

 その分、ボタン+ダイヤルで操作するより、モニターを見ながらタッチパネルした方が早かったりする。

 ライブビューでミラーレス一眼的に使った方が便利な一眼レフとはこれいかに、である。

 そりゃあ、背面モニターで撮る人増えるわ。カメラといえばファインダーをのぞいて撮るのが当たり前の時代に育ったわたしがそう思うのだから。

 ミラーボックス分、分厚いミラーレス一眼というか、これ、ペンタ部とミラーボックスとっぱらってEF-Sマウントのミラーレス一眼にしてもいいんじゃないか。

 そんなこと思ったのである。

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