Appleが「iOS 12.1.4」で対処した脆弱性の詳細をGoogleが明らかに iPhoneへの無差別攻撃に長年悪用されていた
米Googleの脆弱性調査プロジェクト「Project Zero」は8月29日(現地時間)、米Appleに2月1日に報告し、Appleが2月7日にiOS 12.1.4のアップデートで対処したエクスプロイト(OSの脆弱性を攻撃するプログラム)の詳細を説明した。
このエクスプロイトは、iOS 10~iOS 12までのほぼすべてのバージョンをカバーし、少なくとも過去2年間使われていたという。
Project Zeroは今年の初めに、複数のWebサイトがハッキングされ、それらのWebサイトを訪問するiPhoneユーザーを無差別に攻撃していることを発見。これらのWebサイトには週当たり数千人が訪問している。
iPhoneでこれらのサイトを訪問するだけで、エクスプロイトがiPhoneを攻撃し、成功すると監視プログラムをiPhoneにインストールする。
この監視プログラムの目的は、端末内のファイルと、リアルタイム位置情報の収集だ。パスワードを管理する「キーチェーン」、エンドツーエンドで暗号化されているメッセージングアプリの「iMessage」「Telegram」「WhatsApp」のデータベースなどにアクセスできる。
これらのメッセージングアプリの内容は暗号化されているため、通信を傍受されても解読されないが、端末自体が侵害されればメッセージの内容が読まれてしまう。Project Zeroはそれを示す画像も紹介した。
この監視プログラムは、端末を再起動すれば消去されるが、再起動するまでにパスワードや位置情報を盗まれる恐れがある。
Project Zeroが発見したエクスプロイトは5つ。のべ14の脆弱性(Safariの7つ、カーネルの2つ、サンドボックスエスケープが2つ)を利用するものだった。Project Zeroは通常、脆弱性を報告する企業に対し、対処までに90日間の猶予を与えるが、今回は緊急性が高かったため、猶予は1週間だった。
Project Zeroのイアン・ビア氏は、ユーザーが自分を守るためにできることは、「スマートフォンは生活に不可欠なものではあるが、侵害されればすべてのデータが盗まれる可能性があるということを意識することだ」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
2
iPhone 18シリーズ発表、今年はPro・Pro Maxのみ なんと“無印”なし 価格は21万9800円から
-
3
「iPhone Duo」発表 Apple初の折りたたみスマホ 36万4800円から
-
4
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
5
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
6
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
7
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
8
スーパーでおなじみ「呼び込み君」に新型 26年越しの“新曲”も配信
-
9
「ペンギンを返して」 Suica新キャラ候補3案公開でSNSに戸惑いの声 一般投票は8日から
-
10
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR