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ドコモ、“2年縛り”の違約金を1000円に値下げ 3大キャリアの対応出そろう

» 2019年09月17日 17時40分 公開
[谷井将人ITmedia]

 NTTドコモは9月17日、2年定期契約(2年縛り)を途中解約した場合の違約金と、契約期間を設けないプランの月額料金を値下げすると発表した。対象になるのは、10月1日以降に「ギガホ」「ギガライト」「ケータイプラン」を契約したユーザー。競合のKDDIとソフトバンクに続き、携帯キャリアの過度な顧客囲い込みを抑制する総務省の要請に対応する。

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 従来の違約金は9500円(税別、以下同)だったが、10月1日以降は対象ユーザーの違約金を1000円に引き下げる。契約期間のないプランと2年定期契約プランの月額料金の差は1500円だったが、これも170円に抑える。「ギガホ割」「ドコモ光セット割」などの割引は引き続き提供する。

 新たな割引サービス「dカードお支払割」も10月1日に開始。契約期間のない「ギガホ」「ギガライト」「ケータイプラン」を契約し、同社のクレジットカード「dカード」「dカードGOLD」を決済方法に選んだユーザーの月額料金を170円割り引く。dカードの年会費も同日から無料に変更する。

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 dカードお支払割を適用すると、契約期間のないプランでも2年縛りのプランと同じ利用料になるため、両プランの価格差を実質的に解消した形だ。

KDDI、ソフトバンクに追随

 総務省は6月に、2年契約プランの解約金の値下げや、2年契約プランとその他のプランの価格差を170円に抑えるなど、携帯キャリア各社の利用者囲い込みを抑制する規制案を発表していた。

 これを受け、8月末にKDDIが2年定期契約プランの違約金を1000円まで値下げ、定期契約プランとその他のプランの価格差も170円に抑えた。9月始めにはソフトバンクが契約期間と違約金をなくしたプランを発表しており、NTTドコモがこれに続いた形になる。

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