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» 2019年09月20日 07時00分 公開

これからのAIの話をしよう(ファッション編):ZOZO、最高年収1億円の「天才・逸材」採用していた AI時代に向け「やばい人材を集めている」 (1/4)

2019年に「AI化元年」の宣言をしたZOZO。ZOZOグループがAIに本気で取り組む理由は。今後の戦略を聞いた。

[松本健太郎,ITmedia]

 2019年を「AI化元年」と位置付け、AI事業に注力する姿勢を見せるZOZOグループ。ZOZOテクノロジーズ代表取締役CINO(Chief Innovation Officer)の金山裕樹さんは「ファッション領域の課題解決こそAIの力が必要」と主張します。

 同グループは最高年収1億円で研究員やエンジニアなどの「天才・逸材」を募集して話題になりました。実際に、天才・逸材枠で採用した人もいるそうです。また、元Amazon.comのチーフ・サイエンティストであるアンドレアス・ワイガンド氏が同社のデータサイエンスアドバイザーに就任。グループとして、データ活用やAI領域への投資を続けています。

 こうした背景を踏まえ、今後のZOZOグループが取り組むAI戦略や、金山さんが考えるAI時代の在り方などを聞きました。聞き手は、ITmedia NEWSでAI開発の現状を伝える連載「マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!」を持つマスクド・アナライズさん。

左からマスクド・アナライズさん、ZOZOテクノロジーズ代表取締役CINO(Chief Innovation Officer)の金山裕樹さん

※:このインタビューは8月に実施されたものです。

連載:これからのAIの話をしよう

いま話題のAI(人工知能)には何ができて、私たちの生活に一体どのような影響をもたらすのか。AI研究からビジネス活用まで、さまざまな分野の専門家たちにAIを取り巻く現状を聞いていく。

(編集:ITmedia村上)

最高年収1億円の「天才・逸材」を採用していた

マスクド:「SoftBank World 2019」(7月18日に開催)に登壇した孫正義社長が「日本はAI後進国になってしまった」「AIを中途半端にかじった評論家、学者が『AIに何ができる』と低く評価するのは、時代錯誤も甚だしい」と発言して話題になりました。日本がAIをうまく使えるようになるにはどうすれば良いのでしょうか?

金山:ZOZOテクノロジーズの経営会議で、「今後デプロイされる全ての機能にマシンラーニング(機械学習)を使うべきだ」と提案したことがあります。5秒で却下されましたが(笑)。AIが手段になるのはおかしいと思われるかもしれませんが、今は過渡期なので手段としてでも強引に使わないといけないと思っています。AI、マシンラーニング、ディープラーニング、ロボティクスオートメーションの時代が来るのは間違いないので、それらを使えるようになりましょうと。「分からないからやらない」という選択肢は本当に意味が分かりません。それくらいのマインドセットと行動力が必要だと思います。

マスクド:やる前にダメ出ししたらいけませんよね。

金山:もう、どんどんやっちゃいましょうよ。少し前にも、似たような現象がありました。僕らが「IQON」(金山氏は運営元のVASILY創業者)というファッションアプリを開発していた頃、みんな口をそろえて「何でモバイルなの? PCでいいじゃん」って言ってたんですよ。

マスクド:「ガラケーがあるでしょ。スマホで服を買うわけない」と言われたり?

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