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» 2019年09月30日 05時00分 公開

駅ナカで始まる「サブスク自販機」、狙いと勝算を仕掛け人に聞く 「反対意見が出て当然。それでこそ知ってもらえる」 (3/3)

[濱口翔太郎,ITmedia]
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競合が参入してきたらどうする?

 今回の反響を受け、競合する飲料事業者がサブスク自販機に参入してくる可能性も否定できない。だが「当社は駅という、通勤・通学で誰もが毎日通るところに自販機を配置しているのが最大の強みです。仕組みの構築は他社も可能だとは思いますが、忙しい時間帯に、サブスクサービスを利用するためだけに消費者が遠回りするかというと、難しい面もあるのではないでしょうか」と東野さんは自信を見せる。

 ユーザーに飽きずに使い続けてもらうための施策も多数用意している。サービス開始後は、専用アプリを通じて商品を入れ替える際にプッシュ通知を送る他、利用者の購買データを踏まえた商品レコメンドの実施も検討している。everypassの利用者は、契約時にJR東WBの会員制ポイントプログラム「acure members」にも加入するため、ドリンクを受け取るたびに1ポイントがもらえ、30ポイントたまると1本が無料になる特典も受けられる。

photo JR東WBの「イノベーション自販機」。誰もが毎日通るところに配置していることが強みだという

この形が正解ではない

 こうした取り組みを行いながら、「使われ方や反響を踏まえて、設置する自販機の台数や利用できる人数の拡大を検討したい」と東野さんは意気込む。今回の抽選で落ちた利用希望者にはドリンクの割引クーポンを配布するといい、将来はサブスク自販機を利用してもらえるよう配慮する。

 ただ、サービス内容を現状のまま維持するかは分からないという。「今回は、認知度を高めてファンを増やす狙いがあったため、“キラーワード”になりつつあるサブスクを始めましたが、いつまでもこの仕組みが正解だとは思っていません。これから料金プランやルールを変えるかもしれませんし、全く違う形態にするかもしれません。常に新しい売り方・買い方を模索し、当社のドリンクや自販機が人々の生活の一部になれるよう、サービス形態を柔軟に変えていきたいと考えています」(東野さん)

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