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Google、YouTubeの視聴履歴自動削除機能を追加 Googleマップのシークレットモードもローリングアウト

» 2019年10月03日 09時05分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは10月2日(現地時間)、3つのプライバシー関連の機能追加を発表した。Googleマップのシークレットモード、YouTubeの履歴自動削除、Googleアシスタントに口頭で音声の録音削除を命令する機能(これはまだ英語のみ)だ。GoogleマップとYouTubeの機能は、今年のGoogle I/Oで予告していた。

Googleマップのシークレットモード

 Googleマップのシークレットモードは、まずはAndroid版に今月ローリングアウトする。iOS版にも“間もなく”追加される見込み。ChromeブラウザやYouTubeのシークレットモードと同様に、アプリの右上の自分のアカウントアイコンをタップすると、選択肢としてシークレットモードが表示されるようになる。シークレットモードで検索した目的地やナビはGoogleアカウントに保存されない。


YouTubeの閲覧履歴自動削除機能

 Googleは5月に、Webのアクティビティ履歴とロケーション履歴を自動削除できるようにしたが、これをYouTubeの視聴履歴にも適用する。他の履歴と同様、3カ月あるいは18カ月(1年半)のいずれかの期間保存した後、履歴を自動的に削除するよう設定できる。

 youtube 「YouTueの履歴」設定画面

 YouTubeの履歴は、おすすめ動画の精度向上やおすすめのクイレイターの提案などに活用されている。履歴の保存期間が長いほど、おすすめの精度も上がるとGoogleは説明する。

 なお、YouTubeには既にシークレットモードがあるので、最初から履歴を保存したくない場合はこのモードで動画を検索、視聴すればいい。

「Hey Google、さっき言ったことを削除して」

 Googleアシスタントに「ねぇGoogle、どうやって私のプライバシーを守っているの?」などと尋ねると、「Google にとって大切なものは、ユーザーの皆様からの信頼です。Google はユーザーのデータを保護するとともに、ユーザー自身がデータ管理を行えるようにしています。Google の理念と取り組みについて詳しくは、safety.google.com をご覧ください。アカウント情報の確認と管理は、myaccount.google.com から行えます」と答えるようになった。

 また、「ヘイGoogle、さっき言ったことを削除して」「へいGoogle、先週言ったことをすべて削除して」などと言うと、指定した範囲のアクティビティを削除し、「わかりました。そのアシスタントアクティビティを削除しました。すぐにアシスタントアクティビティページで変更を確認できます」と答える。この機能は、まず英語で来週ローリングアウトし、その後他の言語でも使えるようになる見込みだ。

 hey

 Googleは同日、Googleアカウントの新しいセキュリティ機能「パスワードチェックアップ」も発表した。

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